「阪神４－１西武」（８日、甲子園球場）

　虎が「９人野球」で連勝を飾った。７試合ぶり２桁となる１１安打を放ち、５カードぶりの勝ち越し。阪神・岡田彰布監督は打線の復調に手応えを深めた。

　「昨日ぐらいからいろんな球にすごく反応が良くなったし、今日のミーティングでも『いい感じになってきたから、続けていけばおのずとヒットが出るようになる』という話をしたんだけど。ヒットの数を見てもね、だいぶ打つ方は良くなってきてると思います」

　三回、梅野、木浪の下位打線で好機を作り、１番・中野が先制適時打。２死後、森下の２点タイムリーも飛び出し、序盤に主導権を握った。バッテリー以外は前日と同じ打順で臨み「この形が一番しっくりして、うまく点を取れてるんで、変える必要もない」。指揮官は２番・前川のつなぎの打撃も評価。主砲・大山を欠く中、この並びが基本線となりそうだ。

　１位・広島、２位・巨人がともに敗れ、首位と１ゲーム差に接近した。交流戦最下位からも脱出。「知らんわ」。岡田監督は一笑に付したが、チームが上昇気流に乗ったことは間違いない。