阪神・門別 2軍ではもはや別格?圧巻4回2安打無失点 わずか34球に「もうちょっと試したいこともあった」

 「ウエスタン、広島2-12阪神」(7日、由宇球場)

 圧巻の投球だった。阪神・門別啓人投手が3月16日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)以来の先発登板。“雨男”なだけに「昨日夜、降っていたので。よかったです」と快晴に安堵(あんど)しながら、腕を降った。初回は6球で三者凡退に抑え、二、三回は安打を許すも二塁を踏ませず。四回はわずか4球で3人斬りした。三振は0もスライダー、カーブ、ツーシーム、フォークを交え、打たせて取る投球で4回2安打無失点。34球で仕事を終えた。

 「早く打ってくれたので、球数少なく終わった」とうなずきながらも、「もうちょっと試したいこともあった」と少し物足りない様子も。中継ぎとして開幕1軍入りし、登板2試合では直球主体の投球だっただけに「変化球」を試したかった点に挙げた。

 ただ、1軍経験を経て「どの球が有効かとか、深く考えられるようになった」と変化も。和田2軍監督も「余裕があるように見える」と成長に目を細めた。それでも門別は「カウントを悪くして打たれた部分はあった」と反省も忘れない。

 次回登板は未定だが、徐々にイニングを増やしていく見込み。「長いイニングでも今日ぐらいしっかりゾーンで勝負していけるように」。先発7人目の筆頭候補が、着々と準備を進めていく。

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