阪神・湯浅の剛速球が「エグい!」坂本驚がく 守護神奪還へ初ブルペンで視界良好「去年より感覚良い」
阪神・湯浅京己投手(24)が30日、沖縄県宜野座村の「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」で行われている先乗り合同自主トレで、初のブルペン入り。いきなり坂本を驚がくさせる剛速球を披露した。自主トレで試行錯誤した新フォームにも手応え。キャンプインを目前に、守護神奪還へ、視界は良好だ。
「エグい!」。心地よいミット音とともに、受けた坂本の声がブルペンに響き渡った。湯浅が宜野座で初のブルペン入り。坂本を驚かせる剛速球を次々と投げ込み、順調な調整ぶりを見せた。
「久しぶりに硬いマウンドで投げて、最初はしっかり感触を確かめながら投げてたんですけど、途中から感覚も良くなってきて、ちょっと力入れて投げられました」
まさにキャッチャーミットを突き刺すような“エグい球”だった。17球目。坂本が「それめっちゃ良い!何今の、エグい!」と興奮気味に大絶賛。すると続いて投じた1球にも「あーエグい、手痛っ!」と声が飛んだ。いずれも投じられたのは直球。ブルペン一発目から坂本を驚かせた湯浅だが、「ちょっと力入れて投げ始めました」とひょうひょうと振り返った。
今オフは2度渡米し動作解析。そのデータを基にフォームを改良した。昨季は右前腕の張りで長期離脱となったこともあり、負担を減らすためにショートアーム気味だった腕の使い方を、さらにコンパクトにしてテイクバックを狭めた。上げた左足を止めずに投球するスタイルにも変更した。
そんな新フォームにも「去年よりも感覚良く投げられていますし、タイミングは合いやすくなっている。『エグい』って言ってくれたぐらいから、下半身が使えてきた感じはあった」と好感触。湯浅にとっての感覚の良い直球は、「ホップしながら真っスラ気味に伸びる球」のことだという。
元々の自身の球質ではあるが、昨年はけがをしてからシュート気味になっていたという。ただ「日本シリーズぐらいにはだいぶ戻ってましたけど。もっともっと感覚良く投げられると思う」と状態は右肩上がり。坂本も「元々そういう球を投げられるピッチャーなんで」と話した上で、「後半はちょっと球も強くなったし、ああいいなっていうボールはあった」と太鼓判を押した。
この日は25球を投げ、縦スライダー、フォーク、カットボールも確認。「全然悪くない」と変化球も上々。投げ終わった後には坂本と話し込み、フォークの感覚などについても意見交換した。いよいよキャンプインは目前。「最初は真っすぐ多めに投げたい。フォームを変えて、バッターの反応とかも見たい」とプランも明確だ。守護神を奪還すべく、充実の1カ月を過ごす。
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