阪神・森下 最低20発へ打撃改革 MLB三冠王フォームで「回旋しきる」 最短距離+体の中心で捉える

 阪神の森下翔太外野手(23)が16日、沖縄県うるま市の具志川野球場で自主トレを公開した。株式会社「Rebase」の池田則仁代表(32)に指導を受けながら、中日の上林誠知外野手(28)と約7時間の練習。今季の目標に掲げる20本塁打を達成するために、MLB通算3174安打のミゲル・カブレラ氏の打撃フォームを参考に打撃改革を行っていると明かした。

 沖縄の青空に白球が吸い込まれていく。長い滞空時間を経て、森下の放った打球が左翼フェンスを越える。最高気温19度とはいえ、まだ1月中旬。それでも推定飛距離130メートル弾を連発し、仕上がりの良さを漂わせた。

 室内練習場でのティー打撃から細かい取り組みを遂行。トスを上げる人と正対し、時に空振りしながらもスイングを確認する。今季のテーマは「回旋しきる」。振り切った後には左右の足が90度以上回るほど、強く大胆に振り切っていた。

 昨季までは手だけで打つことが悪癖となり、好不調の波に直結した。2軍降格も経験。不調時を減らすことができれば、目標の20本塁打が近づく。「(回旋しきれば)最短距離プラス体の中心で全部捉えることができるようになる。コンタクト率は上がるかなと思っています」。すでにパワーは一級品。理想の打撃改革に成功すれば調子の安定につながり、目標の20本塁打は通過点となる。

 「完成してない」と発展途上ではあるが、打撃フォームの変化も感じさせる。特に目立ったのは、昨季よりも足のスタンスが広がったこと。「自分は重心を下げた方が回旋しきるイメージがついた」。意図して変えたわけではなく、最終目標の過程の中で形が変わっている。

 参考にする選手には昨季限りで現役引退したミゲル・カブレラ氏を挙げた。12年にMLBで三冠王のレジェンド。「タイミングの取り方が神なので」。回旋しきるにはベストなタイミングで、無駄なく力を白球にぶつけなくてはならない。まだ完成度は50%だが、充実感からか、自信に満ちあふれていた。

 12日に東京から沖縄へ練習場所を移した。沖縄では7時間、東京でも座学を含めて6時間のメニュー。食事でも揚げ物を控えて、タンパク質を摂取。体重も5キロ増の95キロとなり、1年間完走する体作りにも抜かりはない。

 昨季の10本塁打に満足はしていない。目標最低ラインが20本塁打。「もっともっと上の数字を残せる」。明るい未来を切り開くために、森下は挑戦し続ける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス