阪神・才木 市民もローテも守る 「一日通信指令官」で思い新た 自身初1軍完走へ課題は疲れ対策
阪神・才木浩人投手(25)が10日、地元である神戸市の兵庫県警本部で「一日通信指令官」を委嘱された。制服に身を包むと、市民の平和を守る警察官に触発されたかのように、今季自身が守るべきは「先発ローテーション」と明言。シーズン通して初の1軍完走でローテを守り抜き、チームの連覇に貢献する。
生まれ育った神戸の港を一望する県警本部の部屋で、制服姿の才木が緊張気味に敬礼ポーズを決めた。「僕、真面目に生きてきてるので。今のところ、お世話になったことはないですね」。ジョーク交じりに警察の“御用”とは無縁を強調しつつ、市民を守る警察のように、タテジマ姿で守るべきものをはっきりと口にした。
「しっかり1年間ローテーションを守るっていうところを、まず第1の目標に置いてやっていきたいなと思います」と1軍完走を宣言だ。昨季は開幕ローテを勝ち取る一方で、2軍降格も経験した。同じ過ちを繰り返さないために、「去年何回か抹消もあったんで。しっかり今年できるように。まずそこからだと思う」と肝に銘じた。
年末年始、神戸市内の実家への帰省は、大みそか夕方から元日夕方までの1日のみ。2日からは始動して、単身の自主トレで2月1日のキャンプインに備えている。
ローテ堅守への課題を、「疲れたときにどう対応していくのかがすごい大事。去年からやってきてることなんで、その辺を継続しながら」と説明。疲労対策に加え、「決めにいくときに一発で決められるように。フォークとかも無駄な球数を省く上で大事なんで。その辺ができてくれば、イニングも投げられる」と省エネ投球の必要性も強調した。
県警本部での委嘱式の後はJR神戸駅地下街「デュオドーム」で、1月10日にちなんで110番の正しい通報を呼びかけた。パトカーに乗って、白バイにもまたがり、平和を守る仕事を疑似体験した“才木ポリス”。「昨シーズンは優勝できたので、今年も連覇できるように。その中心選手としてやっていければいいかなと思う」と本業で守るべき約束を掲げた。
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