阪神ドラ2椎葉 剛球で下村驚かせた 「6割ぐらい」キャッチボールで「ドッジボールみたいな圧力」
阪神の新人合同自主トレが9日、鳴尾浜球場で始まり、ドラフト2位の椎葉剛投手(21)=四国ILp徳島=は同1位の下村海翔投手(21)=青学大=とのキャッチボールで剛球を披露し、同僚を驚かせた。下村は岡田監督の訓示を心に刻み、マイペースでの調整を誓った。
快晴の鳴尾浜に「ドンッ」と重低音が響き渡る。右翼で椎葉が投球フォームへと入るたびに大勢のファンが視線を移し、カメラのシャッター音が鳴った。「軽く投げろと言われたので、6割ぐらいです」。まだ4割の余力があるとは末恐ろしい。キャッチボール相手の下村も同僚の剛球を面白い比喩で伝えた。
「重たいというか、ズドンってくる感じ。いろんな投手とキャッチボールをしたことがあるんですけど、また違った感じのすごさ。ドッジボールみたいな圧力を自分は感じました」
NPB公式球は円周約23センチ。ドッジボールは平均で同60センチほどだ。椎葉の球威により、白球は約3倍の大きさとなって向かってくるようなイメージ。最速159キロの肩書が本物だと証明してみせた。
下村は青学大で広島ドラフト1位・常広の球を何度も受けてきた。「常広はピューって伸びる」と表現。一方の椎葉には「重さがあるような。グォーって感じ」と低く強く、地をはうような球筋だったという。
目標の開幕1軍は当然ブレない。「けがなくシーズンを戦えるよう、今から体作りをして頑張りたい」。アピールしたい気持ちは2月までグッと抑える。今は助走段階。余力の4割を発揮した時には、どんな剛速球を見せてくれるのか。鳴尾浜でためた力を沖縄で爆発させ、岡田監督をうならせる。
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