阪神・佐藤輝 「アレンパ」宣言 V貢献の図式「2割8分」→「30本いける」 打率UPなら上位打線任される

 阪神・佐藤輝明内野手(24)が3日、球団史上初の連覇へ向けて、新春の誓いを立てた。プロ4年目。持ち味の長打力を生かして自身初の最多本塁打のタイトルを狙うことになるが、実現には打率アップが必要不可欠と自覚。昨季も見られた調子の波を極力抑えた上で、ともにキャリアハイである「打率・280、30本塁打」に照準を定めた。

 年が明けて、今季成し遂げるべき目標はきっちり胸に刻んでいる。「チームとしては2連覇…あっ、アレンパ。もう自分でも忘れてまうわ!!」。佐藤輝は自ら考案の必勝フレーズを交え、V2を宣言。昨季は24本塁打と92打点のチーム2冠で、リーグ制覇と日本一に貢献したが、「個人としてはもっと上の数字を目指して、頑張りたいと思います」と上積みへ意欲を示した。

 昨年11月に行われた優勝祝賀会の壇上で、岡田監督が若手に個人タイトル獲得を指令。「ホームラン王を取れる選手もおるし」と背番号8への期待をにじませた。指揮官の思いに応えるためにも、佐藤輝は「打率がもうちょっと上がってきたら、ホームランももうちょっと増えるのかなと思ってるんで」と自己分析。最多本塁打を狙う上で、打率がカギを握るという考えだ。

 「良いときと悪いときは結構、差があるタイプなんで」という言葉通り、打率・263の昨季、好不調の波は顕著に見られた。月間打率は6、7月が1割台に対して、8月、9、10月が3割超え。シーズン終盤の猛爆がリーグ優勝に直結したとはいえ、継続的な活躍という意味では物足りなさがあった。

 「まあもうちょっと確率をね、しっかり安定して残せるようにっていうのをオフから意識して、やっていきたいなと思ってます」と課題は明確。具体的な数字にも言及し、「2割8分までいけば30本はいけると思うので、率を残せるようにやっていきたいですね」と言葉に力を込めた。

 昨季は5番起用が最多で、6番スタメンも16試合あったが、「上の打順を打ちたいっていうのはもちろんありますけど、はい。1番、2番、3番、4番って」と上位打線を任されることを理想に挙げる。「やっぱり打席に多く立てるので、ホームランを打つチャンスも増える。そういう意味で言ってます」と相乗効果を思い描く。打席を増やし、打率を高めて、本塁打を量産する-。猛虎連覇へ貢献の図式は出来上がっている。

 ◆6、7月は低調 23年の佐藤輝は好調の波が激しかった。6月が打率.179、7月が打率.191と、2カ月連続の1割台と低調。だが8月に打率・300、9、10月に打率・356と打ちまくった。入団1年目の21年も、夏場以降に59打席連続無安打と失速。同2年目の22年も8月に打率.228と苦しんだ。

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