阪神・伊藤将 代打封じで完封星つなげる 苦手意識「ない」も今季リーグワースト被打率・444

 阪神・伊藤将司投手(27)が24日、大阪市内でファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に参加した。2年ぶりに2桁勝利をマークして日本一に貢献したが、代打の被打率がリーグの規定投球回到達投手でワーストと苦戦。4年目の来季は苦手を克服し、完封星へつなげていく。

 連覇をかなえるためにもウイークポイントは必ずつぶす。代打に対する苦手意識は「全然ないです」と言う伊藤将だが、相性は数字が証明する。代打との対戦成績は18打数8安打で打率・444。2本塁打を浴びた。

 苦い記憶も刻まれている。9月3日・ヤクルト戦(神宮)。100球以下での完封勝利“マダックス”を目前にしていた九回1死、偉業への夢を打ち砕いたのも、代打・赤羽が左翼スタンドへ放り込んだ一発だった。

 代打の切り札封じへ、「やっぱり一発勝負で来るんで、ある程度絞って狙って打つというのがあると思うので、そこはうまく利用しながらやっていきたい」と対策を講じる。試合終盤に起用されるヤクルト・川端、広島・松山といった猛者を打ち取ることで、完投や完封がグッと近づくだけに、「とりあえず抑えます。頑張ります」と頼もしく宣言した。

 今季は自身初の規定投球回をクリアし、自己最多タイの10勝(5敗)を挙げ、キャリアハイとなる防御率2・39でVシーズンを終えた。来季4年目を迎える左腕に対して、相手チームは警戒を強めることになる。それでも勝ち星を積み重ねるために「また変わった対策とかしてくると思うので、しっかり技術を上げていければ」とレベルアップを目指す。

 クリスマスパーティーでは、現役時代に合同自主トレを行った師匠で能見篤史氏(元阪神、オリックス)から、「悪い時でもゲームメークできる」と称賛の言葉を向けられた。昼の部に参加したファン240人とゲームをするなど、楽しいイブを過ごした。年内のイベント出演は一区切りとなり、「もう帰るんで、(練習を)やるって感じです」。年明けは千葉の実家近辺で、“代打斬り”という指標を掲げて始動する。

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