「阪神・オリックス優勝記念パレード」（２３日、兵庫・神戸と大阪・御堂筋）

　バスの上では大はしゃぎだった。阪神・森下翔太外野手（２３）は初体験の優勝パレードに「すごい、思った以上の人だったすね」と目を丸くした。

　２号車に乗車。神戸では沿道のファンから親指と人さし指でＬ字を作る「バモスポーズ」を繰り返し要求され、何度もノリノリで応えていると、隣にいた糸原から「悪ノリしすぎ！」と頭をはたかれて突っ込まれるシーンも。御堂筋でも帽子を取って声援に応えるなど、ファンと積極的に交流を図った。

　「パレードは一瞬しか見られないと思うんですけど、本当に熱狂的というか。すごいうれしい」。日本一と言われる阪神ファンの存在の大きさを改めて実感した。さらに「兵庫県のチームですけど、ここまで大阪にもファンがいるっていうところはすごく驚いた」。神奈川出身で大学も中大。いかにも関東出身者らしい感想だ。

　ルーキーイヤーでのリーグ優勝、日本一。さらにアジアチャンピオンシップでも優勝の立役者となった。「濃い１年というか、すごく良い経験」。大きな経験を生かし、２年目のシーズンに向かう。「もっと技術を高めて、来季もっと良い成績を残せるようにしたい」。２４日から練習を再開予定。高い向上心を持つ背番号１が、来季は不動のレギュラーで戦い抜く。