阪神 打のMVP野口“豊作の秋”豪快弾締め 岡田監督の期待に応えるために「この2カ月が大事」
「阪神秋季キャンプ」(19日、安芸)
育成から支配下登録された阪神・野口恭佑外野手(23)が19日、プロ2年目のブレークを目指し、オフ期間に体を作り上げることを宣言した。この日はフリー打撃の最終組に入って、最後は豪快な一発締め。今キャンプの“打のMVP”として岡田監督は春季キャンプ1軍スタートを予告し、期待の大きさをにじませた。
雲一つない青空に野口が高々と白球を打ち上げる。「いい当たりだ、行くかぁ!?」-。実況アナのような虎党キッズの叫びに応えて、68スイングで柵越え13発。最後の一振りでも左中間ネットへの特大弾を放ち「支配下登録もさせていただいたので、秋のキャンプ、充実してたという感じでした」と満足げに振り返った。
今月1日、3桁の背番号「121」で安芸での鍛錬を始めると、11日に合流した岡田監督のお眼鏡にかない、14日に支配下登録が決定。15日にはほとんど経験のない三塁で特守を受けた。「1軍の首脳陣の中でプレーができて、緊張感のある練習に参加できました。個人でもサードとかいろんなところに挑戦できて」と“豊作の秋”をかみしめた。
息つく暇なく25日からは台湾での「2023アジア・ウインター・ベースボール・リーグ」に参加。「実戦の中でしか試せないことがあるので、バッティングだったり守備だったり、いろんなことを見つけられたら」と向上心は尽きない。
自慢の長打力で未来を切り開いた若虎を、指揮官は「1人遠くに飛ばせるというかな、そういうのは作られへんからなあ、なかなかなあ。野口なんかも、あんだけ遠くに飛ばせるというわけやからなあ、結局は」と高評価。「(春季)キャンプは当然1軍になあ、入れようと思うけど。3桁の背番号てなあ、かわいそうやんか」と連覇への戦力として、期待をふくらませた。
プロ野球選手が特別な思いで迎える2月1日。1軍スタートが内定した春季キャンプへ、野口も無駄な時間を過ごすつもりは毛頭ない。「冬、この2カ月が大事と言われたので、しっかりまた1から体を作ってやっていきたいと思います」。安芸でつかんだ自信を胸に、宜野座に乗り込む準備を進める。
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