阪神・森下 新人史上最多シリーズ7打点 千金二塁打&とどめタイムリー
「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ1-7阪神タイガース」(5日、京セラドーム大阪)
最後は阪神・森下翔太外野手が激闘の頂上決戦に“終止符”を打った。試合後、汗でにじんだアイブラックを拭い、かすれた声で言葉を紡いだ。
「呼吸をするのを忘れるような試合ばかりで精神的にもきつかった。最後報われてよかったです」
3点リードの五回2死一、三塁。粘った末にフルカウントからの7球目のフォークに食らいついた。頂点に一気に近づく左線適時二塁打を記録。場内をあおるように両手を上げ、3万人を超えるファンの視線を独占した。九回1死二塁では中前適時打。栄光を決定づける一打を放った。
第5戦では八回1死二、三塁から左中間を破る逆転の2点適時三塁打を放つなどし、頂上決戦でも並外れた勝負強さを発揮して優秀選手賞を獲得。日本シリーズ歴代新人最多を更新する7打点を挙げ、球史に名を刻んだ。
「自分に足りなかったのは努力だった」。苦戦しながら書いた小学校の卒業文集で森下はこうつづった。当初は周囲と比べても足が速い方だったが、月日が進むたびにその差は埋まっていった。最後には友人に追い越されてリレーメンバーから選考漏れし、これまでの立場とは一変。わずか12歳ながら、自責の言葉を思い出となる品にあえて記した。
プロ1年目から2桁本塁打を放ち、38年ぶりの日本一にも貢献。それでも、順風満帆な1年ではなかった。シーズン中は2度の2軍落ちを経験し苦闘。「やみくもにバットを振っても意味がない。何かつかまないと」。このまま埋もれるわけにはいかない-。「ルーキーとは自分では思わず、チームの勝利のためにやってきた」。幼き頃に努力不足を痛感し、培った反骨心を躍動につなげた。
「いい球団に入ったなと思います」と阪神入団に一片の悔いなし。背番号1にふさわしい、輝かしいルーキーイヤーを作り上げた。
野球スコア速報
関連ニュース





