阪神・ドラ2椎葉 狙う同郷・藤浪超え「甲子園で早く投げたい」球団日本人最速163キロへ意欲

 阪神からドラフト2位指名された椎葉剛投手(21)=四国ILp・徳島=30日、徳島市内にある球団事務所で、畑山統括スカウト、渡辺スカウトらから指名あいさつを受けた。最速159キロの直球を武器に、タテジマに袖を通す豪腕独立リーガー。レジェンド守護神・藤川のようなクローザーを目標に掲げつつ、藤浪(オリオールズ)が持つ球団日本人最速162キロの更新にも意欲を示した。

 昨秋、ミキハウスから戦力外通告を受け、わずか1年で夢の扉を開いた椎葉。運命のドラフトから4日がたち、「昨日までは実感がなかったけど、あいさつしていただいて、少しずつ湧いてきました」と晴れやかな表情を浮かべた。祝福LINEは200件弱届いたというが、「返信は終わりました」と律義な性格をのぞかせた。

 幼少期から阪神ファンで甲子園での観戦経験もあり、藤川の“火の玉ストレート”に憧れた。「力強いストレートを投げて、もっと成長できたら。甲子園で早く投げたい。応援がすごいと思うので。大勢の前で投げたことがないですし」。人生最多観客は「徳島県民感謝デーの公式戦で1000人くらい」だといい、その40倍以上で埋まる聖地に立つ近未来を思い描いた。

 徳島で1食白米2合の“食トレ”の成果もあり、体重6キロ増の肉体改造に成功。1年前は最速148キロだったが、平均球速150キロへスピードアップ。9月には球場表示で自己最速159キロを計測した。

 球団日本人最速162キロを保持する藤浪とは、大阪府堺市出身という同郷の縁もある。阪神時代も160キロ超を連発していたメジャー右腕を、「すごいのひと言。自分もそうなりたいなと思います」とリスペクト。“藤浪超え”への可能性を秘めるが、「期待に応えられたらいいけど、ケガしないのが一番」と浮足立つことなく、直球に磨きをかける。

 日本シリーズはもちろんテレビ観戦しており、「自分も一員になると思ったら、気が引き締まります」と発奮材料となってる。来年1月の合同自主トレに向けては、走り込みによる体力強化を宣言。高校時代は無名で、社会人ではクビも経験した苦労人が、シンデレラボーイとして“猛虎の新鮮力”となる。

 ◆椎葉剛(しいばつよし)

 ◆生まれ 2002年3月18日、大阪府出身

 ◆家族構成 両親、兄2人

 ◆サイズ 身長182センチ、体重92キロ

 ◆投打 右投げ右打ち。最速159キロ。球種はスライダー、カーブ、フォーク

 ◆球歴 島原中央(長崎)では主に捕手。ミキハウスで投手としてのキャリアを本格スタート。今季から四国ILp・徳島。

 ◆足 50メートル走6秒8

 ◆遠投 120メートル

 ◆憧れの選手 元阪神の藤川球児。現役ではオリックス・山本由伸

 ◆趣味 釣り

 ◆好きな食べ物 焼き肉、ラーメン

 ◆好きな芸能人 ローラ

 ◆座右の銘 置かれた場所で咲きなさい

 ◆よく見るYouTube 平成クインテット

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