阪神・岡田監督 昨季日本一の中嶋オリに「挑戦」 経験の差認め59年ぶり関西シリーズへ

 青空の下、アップを始める阪神ナイン
 練習を見守る阪神・岡田彰布監督
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 阪神・岡田彰布監督(65)が22日、オリックスとの日本シリーズ(28日開幕)へ向けて「挑戦者の気持ち」で戦うと宣言した。この日は甲子園球場で全体練習を実施。今季8戦全勝の京セラドームでの戦いに自信も見せた。関西シリーズは1964年以来、59年ぶり。甲子園でのオリックスとの交流戦は1勝2敗で負け越したが、虎に苦手意識はない。

 秋の暖かな日差しを浴び、岡田監督は頂上決戦へ思いをはせた。前夜、日本シリーズの相手がオリックスに決まった。CSファイナルSでは2位・広島を「受けなしゃあないやんか」と宣言。3連勝で返り討ちにしたが、今回は立場が違う。チャレンジャーとして、昨季の日本一チームに挑む覚悟を口にした。

 「こっちは久しぶりやし、どっちか言うたら挑戦する方ちゃうの。経験とかでも向こうの方があるわけやからな。メンバーも変わってないやんか。日本シリーズは挑戦する、そういう気持ちよな」

 現役晩年、オリックスで2年間プレーし、監督としても率いた。かつて指揮を執った古巣と日本シリーズで戦うのは三原、王に続く史上3例目だ。それでも感傷ムードはない。「ほとんど知らんメンバーやから。それはあんまり関係ないわ」。敵将・中嶋監督の人物像を問われても「肩はめっぽう強いいうのはあったけどなあ。人物像まで観察せえへん」と苦笑い。リーグ1位同士の対決を「良かったと思うよ。両方とも結構、差をつけて勝ってたから」と歓迎した。

 ビジター球場となる京セラドームも虎にとっては“ホーム”だ。今季は8戦全勝。「選手もやりやすいんちゃうかな。ベンチだけ間違わんことやな。アウトになって帰ってくるときに(笑)」。オープン戦を含めてパ・リーグの球場では一番使用しているだけに「悪いイメージはない」と力強く言い切った。

 前回の関西シリーズは南海と阪神が激突した1964年。「覚えてない、覚えてない、そんなもん」。当時6歳の岡田監督の記憶には残っていないが、59年ぶりの関西チーム対決に周囲は盛り上がっている。「球団はええんちゃう?交通費も宿泊費もいらん。えらい安いで」と笑わせた。

 「アドレナリン?そんなんまだまだ全然。本当に盛り上がるのは(26日の)ドラフト終わってからちゃう?今日ものんびり練習してるやん」。38年ぶりの日本一へ、勝負師の顔に変貌するのは、もう少し先だ。

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