阪神 CS3戦連続逆転勝利 岡田監督「もう1つ上のステージで勝ち上がる」 いざ38年ぶり日本一へ

 4回、坂本(手前左)が勝ち越し適時打を放つと沸き上がる阪神ベンチ(撮影・田中太一)
 CS優勝のシャーレを掲げる岡田監督(撮影・高部洋祐)
 CS優勝を決め、記念写真に納まる阪神ナイン(撮影・高部洋祐)
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 「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神タイガース4-2広島東洋カープ」(20日、甲子園球場)

 「2023 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルS第3戦が行われ、セ・リーグ覇者の阪神が逃げ切って3連勝。アドバンテージの1勝を含めて対戦成績を4勝とし、2014年以来7度目の日本シリーズ進出を決めた。岡田彰布監督(65)は優勝監督インタビューで日本一奪取を力強く宣言。岡田阪神の野球をやり切って、38年ぶりの頂点を必ずつかみ取る。

 岡田監督がマイクを持つと、スタンドの盛り上がりが最高潮に達した。待ちに待ったCSファイナルSは怒濤(どとう)の3連勝。日本シリーズ行きの切符をつかみ、王者のプライドをにじませた。

 「投手陣はシーズン通りやってくれた。3戦とも苦しいゲームが続いたんですけど、最後は優勝チームとして負けられない気持ちはあったので。僅差のゲームですけど、勝ち切れたと思います」

 大一番で虎の底力が際立った。3試合連続で先制点を許しながら、少ない好機を生かした。この夜も先発・大竹が5回2失点と粘り、ノイジー、坂本が適時打。中継ぎ陣も踏ん張り、森下の押し出し四球で突き放した。

 シーズン終了後からCS突破だけを考えてきた。フェニックスリーグ視察のため訪れた宮崎ではCSファーストSに熱中。夜は外出せず、パ・リーグの中継に見入った。名物の地鶏も「初日(夕食に)出てきたわ。今はもうどこでも食べられるやんか」とケロリ。シーズン中から警戒していた広島のブルペン陣の状態も「そんなようなかったなあ」と攻略の糸口を見つけていた。

 CSファイナルS中はパ・リーグの動向をチェック。初戦の試合後には「何対何なったん?えっ、7-5?山本また打たれたん!?」と驚きの表情でクラブハウスへ。対戦相手はまだ決まってないが、戦うイメージは膨らませている。

 この3試合は接戦続き。「紙一重やと思う。守り勝ちかな」。岡田監督にとって15年ぶりのポストシーズンで、短期決戦の戦い方を再確認できたことは大きい。相手がオリックスなら、南海と対決した1964年以来59年ぶりの関西シリーズが実現する。ロッテなら4戦総合スコアで「4-33」と屈辱にまみれた2005年以来の対決となる。最後に指揮官は超満員のファンを前に高らかに誓った。

 「打つ方も調子を上げて。もう一つ上のステージで勝ち上がれるように頑張ります!」

 1985年以来38年ぶりの頂点へ。名将・岡田は“アレのアレ”まで突き進んでいく。

 ◆岡田阪神初のCS突破 岡田阪神初のCS突破で日本シリーズ進出決定。第1次政権時は2007、08年ともにファーストSで敗退していた。球団では14年以来、9年ぶり。さらに4勝先取制となった2008年以降のCSファイナルS3戦目で日本シリーズ進出を決めたのはセ・パ両リーグ通じて9球団目。3勝先取制の日本シリーズ進出をかけたプレーオフ&CSを含めれば15球団目。

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