阪神・岡田監督どや!初戦獲った “CS仕様”「どんどん振れ」で新井カープ攻略

 5回、近本の適時打にベンチを出て喜ぶ阪神ナイン(撮影・山口登)
 9回、広島・上本が三振に倒れゲームセット。ベンチで声を出して喜ぶ岡田監督(右)=撮影・田中太一
 試合前、新井監督と握手を交わす岡田監督
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 「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神タイガース4-1広島東洋カープ」(18日、甲子園球場)

 ベンチで何度も笑みがこぼれた。CSファイナルS初戦は鮮やかな逆転勝ち。想定通りのゲームプランに阪神・岡田彰布監督(65)はニンマリだ。

 「いや別に普通通りですね。ゲーム運び的にシーズンと同じような感じでいけた。初戦白星?そら大きいよ」

 1点を追う五回、勝負勘がさえ渡った。1死から坂本が死球で出塁すると、木浪、村上、近本が3連打。いずれもファーストストライクを捉え、ゲームをひっくり返した。

 「まあ、ミーティングでは言ってたんよ」

 百戦錬磨の将は相手の作戦をお見通しだった。「向こうは一番、四球が嫌だと思うんで」。シーズン中、虎は四球を絡め、得点を奪ってきた。そのイメージを逆手に取った。試合前には「どんどんストライク来るから、今日は最初から打っていい」と指示。村上の代打も「全然、誰も用意してなかった」と普段通りの野球を貫いた。

 相手の奇襲にも泰然自若だ。韮沢の1軍登録即、「8番・一塁」のサプライズ起用に、「そらもうスタメンて分かっていた。早いうちにティーバッティングしてたから」とサラリ。前日、新井監督は「むちゃくちゃやる」とリスク覚悟の作戦を予告して甲子園に乗り込んできた。「俺は受けるよ」。“横綱相撲”を宣言した65歳の知将が一枚上手だった。

 「勝ったことによって明日以降、もうちょっとどっしりいけるんじゃないか」と岡田監督。日本シリーズ進出まであと2勝。この勢いで一気に突き進む。

 ◆岡田阪神5477日ぶりCS星 岡田阪神のCS勝利は第1次政権の2008年10月19日、中日とのファーストS第2戦以来、5477日ぶり。さらに甲子園でのCS勝利は、球団ではDeNAとの17年ファーストS第1戦以来。岡田阪神では初で、シーズン2位だった08年ファーストSの舞台は京セラドーム大阪だった。

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