阪神・村上 “お祭り男”末包封じて先勝!CSファイナル初戦先発へ聖地で淡々と予行演習39球

 堂々と広島打線を迎え撃つ。18日から甲子園球場で開幕する「2023 JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」の初戦を託される阪神・村上頌樹投手(25)が16日、甲子園での投手指名練習に参加。マウンドから39球を投じ、状態を確かめた。右腕はCSファースト勝負の短期決戦を前に、平常心を強調。初戦勝利をもぎ取り、チームを勢いづける。

 秋晴れの下、無観客の静かな聖地に、ミットの心地よい捕球音が響き渡った。決戦を見据えた39球の“予行演習”。勝負の短期決戦へ向けて初戦を託された村上が最終調整を行った。

 18日から始まる広島とのCSファイナルS。キャッチボールを終えた右腕はブルペンではなく、グラウンドにあるマウンドに向かった。「甲子園で投げるのは久々なので、ちょっとマウンドを確かめるという意味で、投げさせてもらいました」と淡々と投げ込み、入念に状態を確認した。

 今季の広島戦は3試合に登板し2勝1敗、防御率2・53。セ・リーグの対戦カード別では最も防御率が悪く、全試合で失点を喫した。しかし、レギュラーシーズンの成績が直結しないことは百も承知だ。「なるべく相手より点を取られないようにしていきたいなと思う。いい左打者が多いので、そこをしっかりいろいろ攻めたりかわしたりしていきたい」。冷静に分析し、ここ一番の投球を見せるつもりだ。

 対戦する広島打線には警戒心を高める強打者がいる。東洋大で2学年先輩の末包だ。「こういうお祭り系の場は好きなので、盛り上がるタイプ。対戦したらしっかり丁寧に投げたい」。CSファーストSの第2戦では代打弾を放つなど勢いに乗る打者だけに、封じて流れを止める。

 勢いや調子、そんなものは関係ない。最優秀防御率となる1・75の躍動でリーグ優勝に貢献した。大一番でもやるべきことは分かっている。「特別な試合というのは感じますけど、自分ではなにも考えずに。いつも通り投げて、リリーフの方々もすごい人たちがいるので、しっかりつなげられるようにしていきたいと思っています」と平常心での投球を強調した。

 頂点の座は譲らない。1勝のアドバンテージが与えられ、先に4勝した球団が次のステージに進める。「自分で負けてもまだ1勝1敗で、後ろはすごい先輩たちが控えている。気楽に入れるんじゃないかなと思ってます」と村上。静かに闘志を燃やし、日本シリーズ進出へ、自らの右腕でチームを一気に加速させる。

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