阪神・森下 上昇マルチで締めくくり 初日から参加で実戦5試合5安打5打点「自分のバッティング見つけられた」
「フェニックス・リーグ、阪神タイガース4-2北海道日本ハムファイターズ」(15日、SOKKENスタジアム)
快晴の下、南国・宮崎での実戦調整を納得の形で締めくくった。阪神・森下が同点適時打を含むマルチ安打。「昨日の試合後のバッティング練習からいい形がつかめたので、それを試してみて、いい形で打てた」と確かな感触を手に、上り調子で自身初のCSへ突入する。
1点を追う六回だ。「ああいう場面は絶対CSでも来るので、あの打席は集中して入りました」と回想する無死一、三塁。左腕・根本の初球チェンジアップに、「ちょっと上からたたくような。耳の横から出してくるようなイメージ」でバットを振り抜くと、鋭い打球が左翼の芝生で弾んだ。
初回2死でもフルカウントから145キロ直球を左前打。「最後の試合で2安打できて。凡打の内容も悪くないと思うので、自信をつけてCSに臨める」と晴れやかな表情で言い切った。
優勝決定後に打棒が湿り、岡田監督からは“突貫工事”を厳命され、みやざきフェニックス・リーグには主力組よりひと足早く初日から参加した。初戦でアーチをかけるなど、5試合に出場して18打数5安打で打率・278、1本塁打、5打点。「先に試合に入らせてもらって、試合の中で自分のバッティングを見つけられたかなと思う」。ポストシーズンを前にゴールデンルーキーが勝負強さを取り戻した。
18日からのファイナルSは広島と対戦する。「相手が決まった方がより意識はしやすい。広島は首位争いしてたくらい強かったので、上がってくると思ってました」と胸中を吐露。「投手と野手のバランスがいい。やっていて、応援も含めて嫌なチーム」と警戒心を強めた。レギュラーシーズンでは苦汁をなめさせたが、油断することはない。迎え撃つ準備はできている。
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