阪神・大山 さあ総仕上げ“ファイナル男”本番モード 「CSは一発勝負」「目の前の試合を全力で」
研ぎ澄ました集中力でCS突破に導く。阪神・大山悠輔内野手(28)が12日、甲子園球場で行われた練習に参加し、一戦必勝を強く誓った。CSファイナルSで通算打率・429と好成績を残す“ファイナルの男”が、14日から参加するみやざきフェニックス・リーグで総仕上げをする。
力強く、頼もしい言葉を連ねた。表情にも一切緩みはない。自身5度目のCS舞台。大山は、勝負の短期決戦へ向けて熱い思いを口にした。
「CSは一発勝負くらいの気持ちでいかないとダメですし、負けたら終わりくらいの気持ちでやっていかないとダメだと思います。目の前の試合を全力で戦うことが大事」
初出場となった17年CSは、ファーストSで敗退。その後も19、21、22年と経験したが、1度も日本シリーズまで進めなかった。短期決戦では先に主導権を握れるかが鍵になる。レギュラーシーズンとは異なる1勝の大きさを知るからこそ「1試合、1試合」と、一戦必勝の心構えを説いた。
大一番の勝負にはめっぽう強い主砲。過去のCSでは17試合に出場し、54打数18安打で打率・333、2本塁打、7打点と好成績を残す。ファイナルSに限れば打率・429と勝負強さを発揮してきた。
シーズン同様のプレーができれば、おのずと結果が付いてくる。今季は不動の4番としてリーグ優勝に貢献。セ・リーグ唯一の4割台となる出塁率・403を記録し、同リーグ最多の8犠飛を放つなど、主軸としての仕事を全うして何度もチームを勝利に導いた。
決戦へ向けて準備は怠らない。この日は、甲子園での練習に参加。フリー打撃では左翼スタンドへ打球を運ぶなど、広角に力強い打球を披露した。「いつも通りです。自分の中でも意識しているところがあるので、そういうところはしっかりやりたい」と明確な課題を持ち、調整を進めている。
18日から始まるCSファイナルS。14日からはフェニックス・リーグに参加し、決戦に向けて総仕上げにかかる。「軽い感じではないです。(試合の)数は少ないので、本当に本番と同じような気持ちでいかないとダメだと思いますし、無駄にしないようにしっかり入っていきたい」と大山。本番へ向けてさらに状態を高めていく。
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