阪神・今岡真訪コーチ ロッテ時代も気になった大山ら虎2軍コーチ時代の「鳴尾浜組」 18年ぶりV支え気付いたこと
阪神コーチ陣が今季を振り返る「18年ぶり頂点 コーチに聞く」。今岡真訪打撃コーチ(49)が2軍コーチ時代に指導していた「鳴尾浜組」の成長が、リーグ制覇に直結した。ロッテでの指導者、解説者を経て、16、17年に2軍野手総合コーチを務めて以来の古巣復帰。大山らVロードを支えたメンバーの大半は、「若いときに夢を抱いて一緒にやっていた」と述懐する顔ぶれだった。
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6年ぶりタテジマ復帰の今岡コーチにとって、親近感あるメンバーが主力にそろっていた。「前回は大山、梅野、坂本、2軍に落ちてこなかったけど糸原もいましたし、原口は(背番号)3桁でいましたし」。当時プロ1年目の大山には、「金本監督の大号令のもと」で特別な育成メニューも実施されていたという。
「ロッテにいる時にも何回か、周囲から『苦しんでいます』と聞くこともありました」。殻を破りきれていなかった大山は、猛虎を離れても気にかかる存在だった。再びコーチと選手の関係性に戻って、改めて気付くことがあった。
「黙々と、というタイプでいい意味で頑固。だから岡田監督も4番にしているんだろうって、僕は勝手に思ってます。彼は自分がやろうとしていることを、ちゃんと持っている。自分の軸があって」
今岡コーチが今季、選手に直接指導する姿をグラウンドで見せることはほとんどなかった。「僕は基本的に教え魔」というが、指導者の考えを押しつけることはせず、「選手が聞いてきたら」という受動態スタイル。「みんな自分の論理を持っていて全員違うので。ただ、聞かれたことを瞬時に答えられないことは、指導できてないってことだと思う」と自身のスタンスを貫き、選手と向き合った。
「打率が低くて点を挙げて勝つのが、一番うれしい」と意外な指導者冥利(みょうり)を明かす。首位打者や本塁打王がいなくても、リーグトップの得点を挙げた。それでも、「近本、大山しかり、佐藤輝、中野も、数字的に伸び率はまだまだある。もっとワガママにやれば」とさらなる上積みの可能性を示す。
「個々のタイトルを取りに行くというワガママを。彼らは打線を意識して、僅差とかつないでいく場面で振りにいかない。見極めると、打ちにいってないでは、意味が違う。だからフォアボールも増えてると思ってます」。頼れる主力メンバーでさえ、今岡コーチの目にはまだまだ発展途上に映る。チームは常勝猛虎への伸びしろを残しつつ、ペナントを制した。
