阪神・森下「ガツガツ」狙う新人CS弾 打てば大山以来のセ界記録「短期決戦で打てる選手」になる
黄金ルーキーの証しを見せつける。阪神・森下翔太外野手(23)が8日、甲子園での練習に参加し、CSファイナルSでヒーロー級の活躍を誓った。CSで新人が本塁打を放てば、セ・リーグでは2017年の阪神・大山以来の記録となり、描くのはそこに続く躍動。9日からは「みやざきフェニックス・リーグ」で実戦を重ね、最終調整にかかる。
一流の器は短期決戦でこそ力を発揮する。虎の顔、球界の顔を志す森下にとって、CSファイナルSは真価を証明する絶好の機会。プレッシャーなどみじんも感じさせず、堂々と決意を口にした。
「短期決戦で打てる選手っていうのが、将来的にも活躍できるような、そういう器を持った選手だと思う。ここはしっかりルーキーとか関係なく、ガツガツやっていきたいなと思います」
同じドラ1の先輩が、まさにその言葉どおりの道筋を描いている。2017年のCSファーストS第2戦・DeNA戦(甲子園)。大山はルーキーながら、ソロ本塁打を含む5打数4安打を記録。球団新人初となるCSでのアーチを放った。以降、セ・リーグでは新人がCSで本塁打を放った例はなし。短期決戦に強さを見せたが故に、今の主砲の姿がある。
この日、森下は甲子園での1軍練習に参加。フリー打撃では35スイング中、左中間に1本の柵越えを記録した。「状態は全然悪くないので、あとはそのスイングをしっかりすることができれば結果は出てくる」と手応え十分。シーズン終盤は調子を崩したが徐々に上向いており、岡田監督も「バッティング見とっても全然大丈夫やから、今の感覚的には」と太鼓判を押した。
この日の練習後、他の選手らとともに宮崎に移動。9日からフェニックス・リーグに舞台を移し、決戦に向けて総仕上げにかかる。打球角度にフォーカスしながら調子を上げていく予定で「いい当たりだなっていうアウトだったらいい」とキッパリ。ただ、内容をテーマに掲げる中でも「(本塁打を)打てたらいいかなと思います」と、“本番”に弾みを付ける一発も欲した。
「気楽にいきたいですね。(CSでも)いい角度がつけば自然にホームランになると思う。(本塁打を)打てるのであれば打てればいいかなと思います」と背番号1。南国の地で、大器であることを証明するための、準備を整える。
◆CSで新人が本塁打を打てば… セでは2017年10月15日、ファーストS・DeNA戦(甲子園)の大山(阪神)以来となる。パでは22年10月14日のファイナルS・オリックス戦(京セラ)で野村勇(ソフトバンク)が放っている。
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