【谷佳知氏の眼】本来の思い切りの良さが戻ってきた阪神・大山 ボールを見極めつつ、気持ち良くバット振れている

 「東京ヤクルトスワローズ5-4阪神タイガース」(4日、神宮球場)

 阪神は今季最終戦で無念のサヨナラ負けを喫した。初回、大山が左中間へ19号2ランを放ち先制。続く佐藤輝が右中間へ24号ソロを放った。同点に追い付かれた直後の六回は、佐藤輝の右犠飛で勝ち越し。先発の大竹は5回7安打3失点で13勝目の権利をもって降板したが、九回に守護神・岩崎が崩れ、サヨナラ負けに終わった。デイリースポーツ評論家の谷佳知氏は4番・大山を「本来の思い切りの良さが戻ってきた」と評価した。

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 レギュラーシーズン最終戦を白星で飾ることはできなかったが、ここ数試合で4番・大山の状態が上がってきたことはCSファイナルSに向けてプラス材料だろう。

 初回2死一塁からフルカウントからの6球目、真ん中付近に甘く入ってきたチェンジアップを迷うことなく振り切って左翼席に運んだ。最近6試合で4本塁打。本来の思い切りの良さが戻ってきた。

 今季の大山には「よく我慢したな」という印象を受ける。ボールをしっかりと見極めるというチーム方針の中で、それを最も体現していたのが、リーグトップの99四球を選んだ大山だ。その一方でボールをよく見過ぎるというか、際どいボールに手が出せなくなって苦しんだ部分もあったように思う。

 優勝が決まって以降、4番としてチームを勝たせる打撃に徹していたところからいい意味で少し解放されて、ボールを見極めつつも、気持ち良くバットを振れている。今の状態を維持して、CSに向かってほしい。

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