阪神・大山 止まらん3戦連発 CSに向けてDeNA戦6本目 満塁機での三振は「しっかり反省」

 「横浜DeNAベイスターズ5-3阪神タイガース」(29日、横浜スタジアム)

 意地の一発だ。阪神は大山悠輔内野手(28)が二回、自身20年以来の3試合連続本塁打となる、同点18号ソロを放った。DeNA戦では自己最多のシーズン6発目。チームとしてはDeNAに5連敗で終える形となったが、CSファイナルSで対戦する可能性のある相手に、虎の4番が強いインパクトを残した。

 あと一伸びあれば、場外へと消えていったであろう鮮やかな放物線。横浜の空高く、大山の打球が舞い上がった。特大の一撃に虎党が酔いしれる。3試合連発と持ち前のパワーを見せつけた。

 1点を追う二回先頭の第1打席だった。カウント1-2から石田が投じた内角のスライダーを一閃(いっせん)。白球が高々と舞い上がった。左翼席最上部に設置されている「wamiles」の看板に直撃した。確信歩きの18号同点ソロ。納得顔をにじませた。

 「追い込まれていましたが、甘い変化球にうまく対応することができました」

 大山の3戦連発は20年8月8日・広島戦(マツダ)、同9日、同10日・DeNA戦(横浜)以来、2度目だ。

今季の自身月間最多タイとなる4発目。4番に求められる長打力を遺憾なく発揮する。

 対DeNA戦で見ると6本塁打目で、セ・リーグの球団では今季最多の本塁打数だ。さらに、横浜スタジアムでは今年5本目で甲子園の10本に次ぐ数字だ。18年9月16日の同戦では、6打数6安打3本塁打を記録しているだけに、同球場は好相性の印象が強い。

 悔やまれる場面もあった。1点を追う五回無死満塁から森下が空振り三振に倒れ、巡ってきた第3打席。フルカウントから2番手・宮城が投じた内角低め直球を見逃したが、判定は三振。悔しさを押し殺し、ベンチへと帰って行った。

 敗戦の影響からか、試合後は言葉少なだった。「しっかり反省して、明日また試合に向けて頑張ります」。すぐに次戦の広島戦に視線を向け、横浜スタジアムを後にした。

 ただ、この日放った一発は、今後の大爆発を期待させるような本塁打だったことには違いない。ファイナルSでは、広島かDeNAとの対戦となる。いずれにしても、CSファイナルSでは甲子園での戦い。大事な短期決戦で勝利に導くアーチを放つために、日々、抜かりない準備を進めていく。

 ◆3戦連発 大山の3試合連続本塁打は20年8月8、9日・広島戦(マツダ)、10日・DeNA戦(横浜)以来、プロ2度目。

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