【狩野恵輔氏の眼】大敗の阪神にCSに向けた投打収穫 及川、岡留の存在感&木浪に上向きの兆し

 「阪神タイガース2-7中日ドラゴンズ」(27日、甲子園球場)

 阪神はレギュラーシーズンの甲子園最終戦に大敗。それでもデイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏(40)は、ポストシーズンに向けた収穫に注目した。

  ◇  ◇

 阪神は敗れたが、CSへ向けて投打で収穫があった試合だった。

 投手では及川、岡留が存在感を見せた。及川は八回から回またぎで打者4人を完璧に封じた。短期決戦は投手の状態が悪ければ、すぐ交代させることもあるだけに、及川のように左右関係なく投げられる存在は大きい。

 岡留は九回2死から2本塁打を放っていた細川を、フルカウントから内角高めの149キロでバットを折って一飛に仕留めた。長打がある打者には外、外へと攻めたくなるが内角へ投げ切れた。球に力があるし、阪神救援陣に変則的な投手はいない。DeNAは宮崎や牧ら強打の右打者がいるだけに、貴重な存在となるのではないか。

 打者では木浪が本来のスイングを取り戻しつつあるように見えた。私は木浪の状態がいい時はパンッとバットのヘッドが返るイメージがある。2本の安打もそうだが、五回の捉えた一ゴロもいいスイングだった。彼は今日も早い時間からルーティンをこなしていた。苦しい状況でもやるべきことをやっているし、CSまでには状態を上げてくれるだろう。

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