阪神・才木&青柳 残り2戦2勝なら47年ぶり偉業 “2桁クインテット”完成なるか

 2ケタ勝利に意気込む才木(左)と青柳(撮影・北村雅宏)
 キャッチボール中に笑顔を見せる青柳
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 阪神は19日、甲子園球場で投手指名練習を行い、20日・巨人戦(甲子園)から始まる8連戦に向けて調整した。現在8勝の青柳晃洋投手(29)と才木浩人投手(24)は残る登板で2戦2勝なら2桁勝利を達成。10勝以上の投手が5人そろう「2桁クインテット」となれば1976年以来47年ぶりという快挙となる。

 宿敵を封じ込め、快挙へと踏み出す。現在8勝(4敗)の青柳は21日・巨人戦(甲子園)、同じく8勝(5敗)の才木は22日・ヤクルト戦(神宮)に先発する見込み。2人は予定されている残り2度の登板で2勝すれば10勝に到達する。青柳は「投げる試合は全部勝ちたい」と2桁勝利へ意気込んだ。

 既に大竹(11勝)、伊藤将(10勝)、村上(10勝)の3人が2桁勝利を達成。10勝以上の投手が5人そろう「2桁クインテット」が完成すれば、阪神では1976年の江本孟紀(15勝)、谷村智啓(12勝)、上田二朗(12勝)、古沢憲司(10勝)、安仁屋宗八(10勝)以来47年ぶりとなる。球団では過去に2度の事例しかない、文字通りの偉業となる。

 「5人が10勝したら先発だけで50勝していることになる。それは本当に素晴らしい成績だと思うので、狙えるものは狙えたらいい」。青柳は“2桁トリオ”に続く意欲を隠そうとはしなかった。

 開幕投手を務めた今季は不振で2軍降格も経験した。再昇格後は白星を重ね、意地も見せた。巨人戦は昨季から7連勝中で、今季も2戦2勝と相性は抜群。「1年を通して大したピッチングはできなかったですが、少しは見栄えのいい成績になる」と、3年連続2桁勝利へ王手をかける。

 規定投球回に未到達ながら防御率2・04を維持する才木は、自身初の10勝を狙うと同時に「そこを目標に頑張りたい」と防御率1点台も掲げた。

 この日は蒸し暑さの残る聖地でキャッチボールやランニングなどで汗を流した。安藤投手コーチも「タイトルと2桁(勝利)が優先になってくる」と2人の後押しを約束。18年ぶりの優勝という、記念すべきシーズンにふさわしい締めくくりを演じる。

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