阪神20年ぶり神戸でVパレード 18年ぶり優勝から一夜、余韻収まらず 兵庫県知事開催希望に百北社長「ありがたい」
阪神が18年ぶりのリーグ優勝を果たし、2003年以来となる神戸Vパレードが実現する可能性が15日、高まった。兵庫県の斎藤元彦知事(45)が神戸市での開催を希望。同知事の言葉を伝え聞いた百北幸司球団社長(62)も「ありがたいことです」と感謝を示した。神戸が再び熱気に包まれる。
20年ぶりに神戸に阪神Vパレードの景色が戻ってきそうだ。14日・巨人戦で阪神がリーグ優勝を決めたことを受け、球団の本拠地・甲子園がある兵庫県の斎藤知事が取材に対応。「優勝パレードは神戸市で開催したい」と開催に意欲を示した。
マツダスタジアム球場入りの際に、斎藤知事の意向を伝え聞いた百北球団社長も報道陣の取材に応じた。
「われわれは兵庫県の地域の球団ですので、お声掛けいただくということになると、本当にありがたい話ではございます」
神戸での開催となれば、2003年に星野阪神が優勝した時以来だ。その時は大阪・御堂筋、兵庫・神戸の2カ所での同日開催だった。両方あわせて約65万人が詰めかけた大イベントだった。雨が降る中、星野監督らが手を振る光景を覚えている虎党も多いだろう。
2005年のリーグ優勝の際も兵庫県は開催を検討していたが、資金難などで断念した背景がある。時代は平成から令和になり、神戸で優勝パレードが行われる可能性が高まった。再び神戸にあの熱気がよみがえる。
一夜明けても優勝の余韻は収まらない。優勝を決めた前夜はほとんどの選手が初参加だったビールかけで喜びを分かち合い、主力選手たちは深夜まで特番の生放送に臨んだ。この日は午前の新幹線で広島に移動。出発した新大阪駅では50人以上の駅スタッフが警備にあたった。
移動時に、ファンからは「優勝おめでとう!!」などの声も飛んでいた。ただ、日本一へは道半ば。今後もCSや日本シリーズが待ち受けるが、だれもが待ちわびた18年ぶりのリーグ制覇を達成したのは紛れもない事実だ。Vパレードも過去最大級の熱狂的な瞬間となるに違いない。
これまでと同様のパターンなら、日本シリーズ後の11月に開催されることになりそうだ。1985年の時には開催できなかった「日本一パレード」となれば最高だ。
【阪神・過去のVパレード】
◆1962年10月5日 甲子園球場から尼崎へ回り、芦屋を経由して神戸市役所へ。約6時間に及ぶVパレードで計50万人以上のファンが集まり祝賀ムード一色となった。
◆2003年11月3日 18年ぶりリーグ優勝を祝い午前は大阪。御堂筋をパレード。雨天にもかかわらず、沿道には約40万人が詰めかけた。午後は神戸・元町から三宮までの1.3キロをパレード。こちらは約25万人が集結。計約65万人が歓喜に沸いた。なお、85年優勝時には警備などの関係で開催されなかったことから62年以来、41年ぶりのVパレードだった。
◆2005年11月6日 前回と同様、天気は雨。大阪・御堂筋でのパレードで10時半から約45分間、約18万人のファンが沿道を埋めた。
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