阪神・西勇 復肩7回0封&通算1400K 岡田監督称賛のねぎらい「ナイスピッチング」

 「阪神タイガース2-3横浜DeNAベイスターズ」(29日、甲子園球場)

 テンポ良し、制球良しの快投で二塁すら踏ませない。“復活星”こそ持ち越されたが、期待に応えた。1カ月半の抹消期間をへて、再昇格後2度目の先発となった阪神・西勇は、7回無失点。プロ通算1400奪三振には雄たけびもあげ「(坂本)誠志郎もいいリードだったし、リズムよく行くことができたかな。試合前に話していた通りの攻め方ができた」と責務を全うした。

 七回終わりにベンチへ戻った直後には、岡田監督から優しく背中をたたかれ「ナイスピッチング」とねぎらいの言葉をかけられた。指揮官の笑顔が、完璧なパフォーマンスであったことを如実に物語っていた。

 序盤からゴロの山を築き、二回まで奪った6個のアウトはすべて内野ゴロ。五回はソトの左前打で初めて先頭の出塁を許し、2死一塁で林にはファウルで粘られたものの、9球目の直球を内角にズバッと決めて見逃し三振。ピンチを招くことさえなかった。

 再び先頭が出塁した七回も、2死一塁から京田を空振り三振。内角にスライダーを投げ込んで奪ったこの日3個目のKで、積み重ねてきた三振が1400個に到達。ほえながらガッツポーズを決めてベンチへ戻り、継投を告げられた。

 今季初登板となったDeNA戦で、今永と白熱の投手戦を展開したが、一歩も譲らなかった。7回3安打無失点で、圧巻の94球。再調整中の2軍戦で確認してきた制球力も光らせて、「やって来たことが良かったかな」と手応えも口にした。

 今後の戦いを考えれば、1カ月ぶりに帰還した甲子園のスコアボードに0を刻み続けたパフォーマンスは、チームにとって価値あるもの。6月27日・中日戦(甲子園)以来の6勝目はお預けも、次こそ必ずつかみ取る。

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