阪神・近本 初の2戦連発!トドメ8号 虎史上2人目の新人から5年連続120安打

 「読売ジャイアンツ1-8阪神タイガース」(25日、東京ドーム)

 イメージと感覚のすりあわせが一致した、阪神・近本光司外野手にとって「100%」の一発だった。5年目で初の2試合連発。勝利を決定付けるダメ押しの8号ソロで東京ドームを沸かせた。

 「イメージはしていましたけど、今やりたいことが100%できたって感じですかね」

 6点リードの八回1死。カウント3-1から田中千が投じた150キロ外角低め直球を一閃(いっせん)。角度良く上がった打球は右翼席に突き刺さった。

 23日・中日戦(京セラ)に続くアーチで、8月は今季月間最多の4発目だ。21年以来となる2桁本塁打も見えてきた虎のリードオフマンは、自慢の快足も見せ付けた。

 5点リードの六回先頭で高橋から四球を選び、続く中野の打席で二盗を敢行。リーグトップの23盗塁目を決め、捕手の送球が転々とする間に一気に三塁を陥れた。その後、森下の左犠飛で本塁に生還。この回は無安打での得点に成功し、機動力を存分に発揮した。

 この打席、高橋の2球目が顔面付近を通過。7月2日の同戦で右肋骨(ろっこつ)骨折をした過去があるだけに、ヒヤッとしたシーンでもあったが「もう覚えていないです」とサラリと話した。2打席目の右線二塁打を含めて、球団では後藤次男に続き2人目の新人から5年連続120安打に到達。8月は88打数30安打の打率・341と絶好調の近本が、さらにアレへの勢いを加速させていく。

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