阪神・岡田監督 虎で460勝!球団歴代3位タイ偉業 岡田采配の真骨頂 早め継投ズバリ
「阪神タイガース7-2中日ドラゴンズ」(23日、京セラドーム大阪)
節目の勝利にも、感慨に浸ることはなかった。阪神の監督として積み上げた通算460勝目。松木謙治郎に並び歴代3位に浮上したが「いやいや、そんなん計算してないから分からへんよ、全然。一つ一つの積み重ねやからね、それは」。阪神・岡田彰布監督(65)は美酒の味をかみしめることなく、いつものように淡々と振り返った。
勝負の潮目と見るや積極的に動いた。1点を追う五回。佐藤輝の適時打と木浪の犠飛で3-2と勝ち越しに成功し、なおも2死一、二塁と得点機は続く。投手・大竹に打順が巡ると、虎将は粘り強く投げていた左腕に代打・原口を送った。「あそこチャンスだったんでね」。結果は二ゴロに終わったが、勝機で一気に畳みかける岡田采配の真骨頂だった。
六回以降は早めの継投で中継ぎ陣をつぎ込んだ。七回は1死一塁で左の村松を迎えた局面で桐敷を投入。左腕は期待に応えて無失点で切り抜けた。終盤まで一度握り返した試合の主導権を再び竜に手渡すことはなかった。
打線も流れを重視した。投手を除いて3試合連続同じスタメンを起用。「いじらないで同じ流れっていうか、同じ打順できているので、その回の役割がしっかりできている。ピッチャーのバントにしても、いい流れで(打線が)流れているので追加点とか得点も取れる」と胸を張った。この日は7得点中、5番・ノイジーが2打点、6番・佐藤輝が2打点を記録。「どうやろう、分からん。分からんと見てる。5番6番(の調子)は」と苦笑いしつつも「まあ、あのへんは打ったら、そら大量点になるよ。はっきり言うて」と2人の働きは十分に認めた。
25日からの巨人3連戦(東京ド)を終えると、夏のロードも一区切りとなる。「甲子園帰るのは楽しみですけど(東京)ドームで3つ(試合が)あるので、そこでもうちょっと頑張ります」。岡田阪神の帰還を、聖地が待っている。
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