阪神・佐藤輝 バウアー撃ち!2得点お膳立てマルチ 浅いカウントからの積極策が奏功
「横浜DeNAベイスターズ0-2阪神タイガース」(20日、横浜スタジアム)
サイ・ヤング賞右腕を打ち崩した。阪神・佐藤輝明内野手(24)がバウアーへのリベンジを果たし、チームを勝利に導いた。7月12日の甲子園での初対戦では3打数無安打に。この日迎えた二回1死一塁の第1打席。「どんどん振っていかないと、追い込まれたらチャンスが少なくなるんで」と向かった。
その初球だった。外角に来た152キロ直球を一振り。中越えの打球を中堅・関根がジャンピングキャッチを試みるもグラブからこぼれ二塁打に。右腕からの自身初安打で1死二、三塁に好機を拡大し、木浪の適時打で先制のホームを踏んだ。
見せ場は続く。1点リードで迎えた四回。先頭で打席に立つと、直球を見逃した後の2球目、内角高めのカットボールを詰まりながらも中前へ運んだ。きっちりチャンスメークし、伊藤将の適時打で再び生還。大きな追加点をもぎ取った。
浅いカウントから積極的に振りにいく意識が奏功。「最初の打席と2打席目はワンスイングで。それは良かった」。バウアーを攻略し、放った2安打に笑顔を見せた。
どんなに安打を量産してもチームが勝たないと意味がない。佐藤輝が秘める思いだ。それは昨季開幕4番を担って、ひしひしと感じたという。「自分が打っていても打たなくても勝つと負けるとでは全然違う。本当に勝ちたいなという思いは負けるごとに増していくような4番の時期だった」。自身のバットで得点につなげ、勝利を導いたこの日の2安打は、佐藤輝にとっても価値のあるものになったに違いない。
3試合ぶりに先発復帰した18日の同戦からは3試合連続安打を記録。12打数5安打で打率・417と調子は上向きだ。優勝マジックが点灯している状況にも「みんな変わらないんじゃないですか。開幕当初と」と淡々。あくまで平常心、でも熱い思いを胸にアレへの勢いを加速させる。
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