阪神・大竹 体調不良乗り越えチームトップ8勝目 六回途中を粘投3失点、キラー健在カープに4連勝 

 「広島東洋カープ3-5阪神タイガース」(16日、マツダスタジアム)

 粘りに粘った。今は結果を出せばいい。5回2/3を投げて7安打3失点(自責点2)のピッチングでも、リードは守り抜いた。阪神・大竹が体調不良も乗り越えて7月5日以来となる8勝目。チームの優勝マジック点灯に貢献しながらも、途中降板に悔しさをにじませた。

 「(仲間に)助けられるんじゃなくて、自分の力で乗り切って、チームが負けないようにしていくのが大事なことだと思う」

 立ち上がりから苦しい投球が続いた。初回2死二塁から、西川に右前適時打を放たれ、先制点を献上。3点リードの二回には、味方の失策が絡み無死一塁を背負うと、坂倉に左翼線へ適時二塁打を許し、2点目を失った。

 何とか踏ん張りたかったのは2点リードの六回だ。無死一、二塁から西川の一塁線への打球を大山が好捕し、すぐさまベースに飛び込んでタッチ。ダブルプレーで2死二塁としたが、上本に中前適時打を浴びて1点差に迫られた。ここで岡田監督から交代が告げられ、無念の降板。2番手・桐敷の好投など、中継ぎ陣の奮闘で勝利投手となり、これで今季の広島戦は、5試合に先発して4勝0敗となった。

 次こそ、中継ぎ陣の負担を減らすためにも、長いイニングを投げ抜く。「立ち上がりからしっかり投げられるように1週間準備したい」と大竹。万全の態勢を整え、次戦に向かう。

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