阪神・桐敷 3試合連続の回またぎ0封で欠かせぬ存在に「ゼロで抑えることを意識しました」
「阪神タイガース5-3東京ヤクルトスワローズ」(13日、京セラドーム大阪)
息苦しささえ感じるような緊迫した展開。それでも、阪神・桐敷拓馬投手は堂々と腕を振った。連投でのイニングまたぎという難しい起用にも泰然。10連勝を飾ったチームに欠かせぬ存在として、輝きを放った。
「こうやって回をまたいだりというのが自分の役割。将司さん(伊藤将)が1点差の場面まで粘ってくれたので、自分もゼロで抑えることを意識しました」
4-3の六回から登板すると、まずは先頭・内山を145キロ外角直球で空振り三振に。続く北村を右飛に仕留めると、武岡はワンバウンドのフォークで空振り三振に斬り、3人でピシャリ。五回に先発・伊藤将が山田に2ランを被弾し、1点差に迫られた中、流れを引き戻した。
七回にもマウンドへ上がると、先頭・古賀に安打を許すも、塩見を右飛、続く代打・青木を空振り三振。山田を迎えたところで、加治屋に後を託した。
前夜にも1点ビハインドの六回から登板して2回無失点。2戦連続の好救援に岡田監督も「桐敷が一番大きい」と賛辞を贈る。
2軍調整中にテーマに掲げていたのは「自分の間で投げること」だ。先輩右腕の村上が足を上げた際に三塁側を見ることを参考にし、自身も足を上げた際に一塁側を見ることで間を作ることを意識。今季初昇格となる直前の5月中旬頃から取り入れ、奏功している。先発から立場が変わっても、「バッターの嫌がることをしたり、中継ぎの方が自分の間というのは意識してます」とヤクルト打線を自身の間に引き込んだ。
ブルペン陣の先輩たちから学びながら、その一員として成長中だ。「チームが連勝している中で自分も貢献できているのはうれしい。仮に今後、連敗とかがあっても、自分は変わらずやっていくだけ。いい経験になってます」。“アレ”へ向けて突っ走るチームに、また一人頼もしい存在が誕生した。
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