阪神 島本→ケラー→加治屋→岩崎の激勝呼んだ0封リレー 22S目の岩崎「こういう試合増やしたい」

 「読売ジャイアンツ2-5阪神タイガース」(9日、東京ドーム)

 “ゼロ”のバトンを阪神はブルペン陣でつないだ。中野拓夢内野手の劇的な同点弾で試合が2-2の振り出しに戻った八回、島本浩也投手が3番手としてマウンドに上がった。

 「先頭を抑えることを考えて、しっかりゼロに抑えることを考えて投げました」

 長野を遊ゴロに打ち取ると、吉川尚を一ゴロ、梶谷を空振り三振と三者凡退で切り抜け、試合の流れを引き戻した。

 九回はカイル・ケラー投手が登板。2死一、二塁と一打サヨナラ負けのピンチを招いたが、粘り強く北村を左飛に仕留めた。延長に入った十回は加治屋蓮投手が先頭打者に出塁を許しながらも無失点。連投の2人が耐えながら勝ち越しの瞬間を待った。

 最後を締めたのは岩崎優投手。3点リードの十一回、先頭の岸田に中前打を許したが、後続を断ち切った。16試合連続無失点で22セーブ目。「こういう試合を増やしたいです」と、いつものように冷静に試合を振り返った。

 中継ぎ陣の差が勝敗を分けた一因ともなった。6試合連続無失点となった島本は「全員で勝った勝利なのでうれしいです」と声を弾ませた。各自が与えられた場所で役割を確実に遂行した。首位を走る強さの一端が垣間見えた。

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