【藤田平氏の眼】岡田監督の仕掛けがハマスタ悪循環の流れ断った
「横浜DeNAベイスターズ2-5阪神タイガース」(4日、横浜スタジアム)
阪神が昨年6月28日から続いていた横浜スタジアムの連敗を13で止めた。1点を追う八回に一挙4得点での逆転勝利。デイリースポーツ評論家・藤田平氏(75)は機動力を駆使した「岡田監督の采配が嫌な流れを断つ一因となった」と分析した。
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阪神は四回の先制、八回の勝ち越しはともに岡田監督が無死一塁から一塁走者にスタートを切らせたことが得点のきっかけとなった。特に四回の打者・佐藤輝の場面で一走・大山を走らせた仕掛けは意味があった。
DeNAの先発・東には6月24日に完封されており、序盤だけを見ると攻略は難しい印象があった。すると、岡田監督が動いた。四回は相手からすれば、『佐藤輝の打席で動きはないだろう』と思っていたはず。隙を突いていたし、あの場面で動いたことで今後も考えさせるし、相手に与えた印象は大きい。
六回には先発・村上が牧に逆転2ランを浴びた。それでも岡田監督は『まだ3イニング攻撃がある』という考えだったと思う。だから、八回も先頭・森下の三塁内野安打後に、代走・植田に走らせたのだろう。
この試合までチームは横浜スタジアムで13連敗を喫していた。選手からすると『なんか勝てそうな感じがないな』という気持ちはあるもの。だが、岡田監督の采配が嫌な流れを断つ一因となった。
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