阪神・森下は決して弱音を吐かない男 自力で乗り越えたイップスの壁
「阪神タイガース4-2広島東洋カープ」(30日、甲子園球場)
阪神・森下翔太外野手(22)が同点の六回1死一塁で左翼席に決勝の3号2ラン。価値ある一発で7月を白星で締めくくった。
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東海大相模高で1年夏からレギュラーを務め、中大でも1年春から主力を張った森下。“野球エリート”と呼ぶにふさわしい進路を歩んでプロの門をたたいたが、決して平たんな道のりではなかった。
中学時代は三塁を守ったが、一時期イップスのような送球難を発症。父・善文さんは「中学の時にイップスになっていた気がする。三塁から一塁まで届いていなかった」と当時の状況を説明。幼少期から指導を続けてきた善文さんは息子の送球動作に違和感を感じていた。
ただ、本人は一度も両親の前で弱音を吐く事はなかった。内野手として東海大相模高に進学したが、外野手への転向を機に送球難を克服。野球人生をも揺るがしかねない壁を自らの力で乗り越えた。
プロ入り後も2度の2軍降格を乗り越え、今の活躍。いばらの道で培った打たれ強さが、森下の進化を後押しする。(デイリースポーツ阪神担当・北村孝紀)
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