阪神・青柳 後半戦“快幕”へエースの出番 完全復活へ示した覚悟「プレーで引っ張れたら」

 後半戦初戦となる22日・ヤクルト戦(神宮)に先発する阪神・青柳晃洋投手(29)が21日、甲子園球場で行われた全体練習に参加し、“快幕”へ向けて意気込みを語った。現在5位の相手だが、打線は上昇気配が漂う。中でも、完全復調の兆しを見せている村上を警戒。首位堅守へ、後半戦はチームをけん引する覚悟を示した。

 陽炎(かげろう)がエースの姿をゆらゆらと揺らす。いよいよ始まる勝負の後半戦。大粒の汗を流しながら、青柳は“2度目の開幕投手”へ向けて最終調整した。

 「任されたからには頑張らなきゃいけないですし。チームは首位で折り返すことができたので、その流れを後半に持っていくために大事な一戦。勝ってチームに勢いがつくような投球ができたら」

 前半戦は8試合に先発して3勝3敗、防御率5・16と投手3冠に輝いた昨季からは程遠い数字。約2カ月間の2軍生活も経験した中、11日・DeNA戦(倉敷)で7回2失点と好投を見せて復活勝利をつかんだ。

 巻き返しへ向け、まず挑むのはヤクルトとの対戦だ。現在5位という順位ながらリーグ連覇を果たしたチームは侮れない。「最後の方、すごい打線が上がっていたイメージ。誰と言うより、線として、一人一人を切っていかないとすぐ大量点になる」と右腕。特に村上の存在を警戒した。

 前半戦を終え、本塁打こそリーグ2位タイの16本を放っている相手主砲だが、同ワーストの109三振を喫し、打率・242と史上最年少で三冠王となった男にとっては物足りない結果だ。ただ、前半戦ラスト5試合で4本塁打を放つなど完全復調の兆し。青柳も「僕の中で、ホームランがレフト方向に出ている村上って要注意」とその気配を察知した。

 自身も完全復活を示す覚悟だ。「村上と大竹のおかげで今の順位がある」と不振をカバーしてくれた後輩に感謝した右腕。ただ、2人にとっては未知の夏場が始まるだけに「経験のある僕とか、(伊藤)将司とか西(勇)さんが後半戦を引っ張っていけたら、首位でいられる確率が上がると思う」と力を込める。「プレーで引っ張れたら」。歓喜の秋へと駆け抜けるべく、チームの先頭に立つ。

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