阪神・岡田監督 拙攻に苦言「ボール球振りすぎ」 6度の好機生かせず11残塁13三振

 「阪神0-4DeNA」(13日、甲子園球場)

 雨上がりの甲子園にファンのため息が充満した。大雨のためプレーボールは39分遅れ。再三のチャンスを逃し、前半戦首位ターンはお預けとなった。

 「いやあ、今日はもうボール球を振りすぎやなあ。ワンバウンドを。ノーアウトでも出ても前に進めへんもんなあ、ランナーが」

 試合後、阪神・岡田監督は苦々しく口を開いた。0-4の完敗。先頭打者は6度出塁、無死二塁から始まるイニングは3度もあったが、不思議なほどホームが遠い。

 初回1死一、二塁のチャンスで大山が遊ゴロ併殺に倒れると、四回は1死一、二塁で佐藤輝が空振り三振。六、七回も得点圏に進めた後、後続が3者連続三振に倒れ、終わってみれば三振は13、残塁も11を数えた。

 「だから後ろにつなぐとかなあ。そういう結果になるよなあ。序盤は石田も悪かったからな。あんだけチャンスつぶしたらな」

 試合前から暗雲が漂っていた。ノイジーが室内練習場で打撃練習を終えると、足早にクラブハウスへ。岡田監督によると、春季キャンプで痛めた左腰か、左足を痛めたもよう。この夜も5番でスタメン予定だったが、ベンチ入りを外れた。今月上旬には近本が右肋骨(ろっこつ)骨折のため離脱している。岡田監督はノイジーの症状について「いや、分からん、トレーナーに聞いて」と話すにとどめた。助っ人も離脱となれば一大事となるだけに、早期回復を祈るしかない。

 “内弁慶”と呼ばれた今カードで本拠地主催チームが敗れるのは初めて。「トータルで見たらなあ、そらこういう時もあるけど。あるけど、そんなもん」。歯がゆい結果に岡田監督は嘆き節だが、2位・DeNAとの直接対決は2勝1敗と勝ち越した。14日は全体練習で汗を流し、15日からの中日戦に備える。球宴まで最後の3連戦だ。2カード連続の勝ち越しで、前半を締めくくりたい。

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