【谷佳知氏の眼】長打考える必要はない前川は今のままで十分
「巨人2-1阪神」(30日、東京ドーム)
阪神は延長十回に痛恨のサヨナラ負けを喫した。巨人戦の連勝も4でストップしたが、3番スタメンの前川右京外野手(20)は好投手・戸郷から2安打と奮闘。デイリースポーツ評論家・谷佳知氏(50)も「対応力の高さは非凡なものがある」と高く評価した。
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前川にとって戸郷から放った内容のある2安打は、大きな自信になるだろう。
五回の左前打、七回の右前打はどちらも、2ストライクと追い込まれた後の3球目を打ち返した。左前打は外角低めのフォークを食らい付いて拾い、右前打は甘く入ってきた直球を逃さずに捉えた。追い込まれてもコンパクトに振り抜ける前川の良さが、よく出ていた。
交流戦で1軍に出始めたときは低めのボール球に手を出すことが多く、まだまだ時間がかかるかな、という印象だったが、低めの見極めができる打席が短い期間の中で随分と増えてきた。対応力の高さは非凡なものがある。
3番という打順は長打が期待されるが、前川はそんなことを考える必要はない。今のままで十分。目の前の1球を自分のスイングで、必死に捉えにいくことを今後も継続してほしい。恐れず振りにいく中で、自分の打撃感覚をより研ぎ澄ましていってもらいたい。
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