阪神・前川 初巨人戦またも“大物”撃ち 戸郷からマルチ!自己最長6戦連続Hで月間打率・358

 「巨人2-1阪神」(30日、東京ドーム)

 マルチ安打での伝統の一戦デビューで、ライバルに強烈なインパクトを与えた。2年目で巨人戦初出場となった阪神・前川右京外野手(20)が、3打席目から戸郷を相手に2打席連続安打をマーク。「1打席目に立った時、ヤバいなと思ったので、球筋とか。ボールを見る間を長くして、高低目付けしていこうと。変化球のキレ、落差とかすごかったので」。二ゴロに倒れた打席から修正力を発揮し、智弁学園の先輩である岡本和にプロとしての成長を見せつけた。

 前日の6番から打順を上げて、3番でスタメン出場。まずは同点に追いつかれた直後の五回2死だ。2ストライクからの3球目、ボール気味の外角フォークを巧みに捉えて左前に落とした。「インコース真っすぐ来るかなと思ってたんですけど、うまく運べて良かったです。しっかり修正していけた結果」と納得の一打に。

 自己最長更新の6試合連続安打となっても、1本では満足しないところに大物感が漂う。七回2死でも、同じ2ストライクからの3球目だ。直球をはじき返すと鋭い当たりが一、二塁間を破る。128球目に痛打を浴びた戸郷は、マウンドでしかめっ面を浮かべた。

 チームが苦しんだ6月に月間打率・358を残したが、“エース級撃ち”が目立った。7日・楽天戦では田中将から2安打、10日・日本ハム戦では伊藤から1安打2打点、25日・DeNA戦ではバウアーから1安打1打点、28日・中日戦では高橋宏から2安打。この日もWBCで世界一に貢献した侍右腕から、2安打を放った。

 個人では実りの多い試合となったが、チームは屈辱のサヨナラ負け。「しっかり気持ちを切り替えて、もう一回頑張りたいなと思います」。“ブレークマンス”が終わって7月に突入しても、期待の若虎の勢いは止まらない。

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