岡田阪神 サヨナラ負けもまだ首位よ 7月再神撃へ指揮官前向き「打撃もそんな悪いことないと思うよ」
「巨人2-1阪神」(30日、東京ドーム)
阪神は延長十回に痛恨のサヨナラ負けを喫し、巨人戦の連勝が4でストップした。阪神・岡田彰布監督(65)はあと一本が出ない詰めの甘さを指摘したものの、打線の状態自体は悪くない。6月は8勝14敗1分けと負け越したが、気持ちを切り替えて7月の戦いに挑んでいく。
伝統の一戦の幕切れは突然だった。1-1の延長十回2死。代打・岸田の打球はグングン伸びて右翼席の最前列に着弾した。右殺しの4番手・加治屋が伏兵にまさかのサヨナラ被弾。一発長打のある中田翔、丸を打ち取った直後だけに悔やまれる。試合後、岡田監督も厳しく指摘した。
「怖さというか…、球場は分かってるやん。安心したんか、何か知らんけどなあ。前の2人にはあんだけ低く低くいってんのに。そういうことやろなあ」
6月ラストゲームは今季2度目のサヨナラ負け。宿敵相手では15年9月23日以来、2837日ぶりの屈辱。「あと一本な、やっぱり最後、低めボールをな、フォーク、スライダーを振るからな。あれを辛抱、もう一つ辛抱したらのお」。指揮官が唇をかんだように、チャンスであと一本が出なかった。
初回、近本の先頭打者弾で先制。だがその後三回1死一、二塁から大山、ノイジーが連続三振に倒れると、五回は2死一、二塁で再びノイジーが右飛。1-1の八回は1死一塁から代走・熊谷を送り、梅野の打席でバスターエンドランを仕掛けた。采配で試合を動かそうとしたが、打球は一塁手の正面を突くなど、ツキにも見放されてしまった。
「あんまええ月じゃなかったよな、そら」
6月は試練の1カ月だった。月間19勝を記録した5月の反動から、今季ワースト5連敗を含む8勝14敗1分けの借金6。一時は首位からも陥落したが、底は脱した感はある。前カード中日3連戦は計21得点。この日も8安打を放ち、難敵・戸郷を苦しめた。岡田監督も打線の復調に手応えを感じているのだろう。敗戦を受け入れ、サバサバと前を向いた。
「打撃もそんな悪いことないと思うよ。チャンスは作れたわけやからなあ。だから言うてるやん、最後の詰めやっていう。そら、ええピッチャーからそんな打たれへんって」
7月から再び再出発だ。2位・DeNAとは1・5差をキープ、3位・広島は2差に迫ってきた。貯金をコツコツ積み重ね、上位の混戦から抜け出す。
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