阪神・中野 自身3度目の4安打固め打ち 打率・292急上昇「このまま自分の役割を」
「阪神8-0中日」(29日、甲子園球場)
バットを振れば、白球は面白いように外野の芝を跳ねた。28日に27歳の誕生日を迎えた阪神・中野が昨年7月13日の巨人戦(甲子園)以来、3度目となる1試合4安打の固め打ちを演じた。
「両目でボールを見るような感覚で打ちにいったら、素直にバットも出るようになった」
初回の第1打席では二塁打の近本に続いて左前打を放ち、先制機を拡大。ノイジーの遊ゴロが失策を誘発し、先制のホームを駆け抜けた。三回には先頭で中前打を放ち、続く渡辺諒の4球目に二盗を成功。無死一、三塁から大山の三ゴロ併殺の間に本塁を踏んだ。
自身も納得の一打は五回の第3打席だった。松葉が投じた内角ツーシームを鮮やかに中前へ運んだ。「内寄りのボールを引っ張らず、センターに打つことができた。バットの出し方が良かった」と充実の表情を浮かべた。
七回にも中前にはじき返したが、背番号51は4本の安打よりも4度の出塁で全て生還したことに価値を見いだした。「得点するかしないかで、チームの流れや雰囲気が全然違う」。2番打者の矜持(きょうじ)をにじませながら、4得点を振り返った。
打率は.292まで急上昇し、「この勢いのまま、自分の役割をやっていきたい」。16日・ソフトバンク戦(甲子園)以来の複数安打を一気に復調の契機とする。
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