“出陣OK”阪神・ドラ1森下 DeNA戦から1軍昇格 岡田監督も「いい感じ」
阪神の岡田彰布監督(65)が20日、ドラフト1位・森下翔太外野手(22)の1軍昇格を明言した。ウエスタン・リーグの阪神-オリックス戦(鳴尾浜)を視察。交流戦明けとなる23日・DeNA戦(横浜)からの帯同が決まった。また、森下が左翼の守備に就く可能性にも言及した。
ドラ1新人が再進撃の起爆剤となる。4番に座った森下は六回、2死満塁から一時は勝ち越しとなる2点適時打を左前に放った。二回には初球を痛烈な三ゴロ。迷いのないスイングに、岡田監督も「内容的にはいい感じで打っとるし、全然問題ないよ」と合格点を与えた。23日から始まるDeNA3連戦(横浜)についても「行く行く、それは」と2度目の昇格を明言した。
開幕1軍に名を連ねながら、プロのボールへの適応に苦心した。2度の降格を経験し「もう落ちることがないように、とりあえず結果を残していきたい。今はインコースを引っ張り切れている。しっかり振れている証拠」と自信をみなぎらせた。再降格後は打率・500、1本塁打、8打点と好調。DeNAとの初戦は左腕・今永が先発予定で、いきなりのスタメン起用も見込まれる。
この日は右翼に前川が入り、森下は左翼の守備に就いた。プロ入り後はもちろん、大学でも試合では一度も経験がないという未知のポジションだったが、無難にこなした。岡田監督は「2人出た時は森下がレフトになるかもしれんわな」と言葉に含みを持たせた。
開幕当初は左翼・ノイジー、中堅・近本が固定され、右翼争いが焦点の一つとされてきたが、外野争いは新局面を迎えようとしている。交流戦を経て、高卒2年目の前川がクリーンアップの一角を託されるまでに評価を上げ、右翼争いで頭一つ抜け出しつつある。
一方、左翼ではノイジーが交流戦で打率・140と大きく調子を落とした。最後のソフトバンク戦(甲子園)ではスタメンから名前が消え、ミエセスが起用されるなど、左翼争いは混沌(こんとん)としてきた。岡田監督はこの日も「休ませてるんじゃないよ。打たへんから使ってないんよ」とノイジーが“聖域”ではないことを改めて示唆。左翼・森下が選択肢となることを否定しなかった。
2位・DeNAと2・5差で迎える首位攻防戦だが、背後に迫る影におびえる必要はない。森下の合流が新たな風を吹き込み、再び独走態勢を構築するための推進力としたい。
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