阪神・佐藤輝3戦ぶりスタメン即2点適時打 試合前「仮眠」でリフレッシュ 岡田監督も変わり身にニンマリ

 1回、曽谷(左)から2点適時二塁打を放つ佐藤輝
 1回、2点適時二塁打を放った佐藤輝はベンチに向かってポーズ
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 「阪神8-3オリックス」(14日、甲子園球場)

 お目覚めを待ってたで!!。「6番・三塁」で3試合ぶりに、スタメンに復帰した阪神・佐藤輝明内野手(24)が、初回に16打席ぶりの安打となる2点二塁打をマーク。五回にも右前打を放ち、2安打2打点と聖地のファンに『復活』をアピールした。主力の復調もあって、チームは2桁10安打、8得点で関西ダービー2戦目を勝利。この勢いで交流戦残り4試合も突っ走る。

 スイングに全くの迷いが見られなかった。ファーストストライクの直球を狙い澄ましていたかのように、佐藤輝がはじき返す。逆方向へ白球は伸び、左翼フェンスにぶち当たる。3試合ぶりの先発復帰。背番号8が燃えた。

 逆転に成功し、なおも1死一、二塁で打席に向かう。曽谷が初球に暴投し、走者は二、三塁へ進塁。チャンス拡大。ここで打つしかない。左腕が2球目に投じた151キロ直球を仕留め、瞬く間に打球は左翼・杉本の頭上を越えていった。

 16打席ぶりの安打は、貴重な追加点をたたき出す2点適時二塁打に。「いい流れで回ってきたチャンスだったので、積極的にスイングしました。逆方向にうまく捉えることができたと思う」。両手に残る確かな感触を反すうしながら語った。

 5点リードの五回1死走者なしでは、本田の投じたフォークを一、二塁間に運び、7日・楽天戦以来となる今季14度目のマルチ安打をマークした。底からは脱したに違いない。

 悔しさ力に

 春先から口にしてきたのは「ずっと試合に出続けたい」という思い。打撃成績が降下し、2試合連続でスタメンを外れた。復調の糸口を見つけるために、打撃練習や特打と、無心でバットを振り込む日々。「出るためにやっているので。しっかり準備して、打てて良かったです」。必ず結果で示す。悔しさを力に変え、意地を見せた。

 体が資本のプロ野球選手。試合前、佐藤輝はあることを行っている。それは「仮眠」だ。「試合前に少し寝ることで、頭がスッキリしますね。練習で出た疲労を取れたらなって」。昨季から続けるルーティン。本拠地では練習後に時間があることから10~15分はリクライニングソファで寝る。脳と体をリフレッシュさせ、聖地のグラウンドで戦っている。

 前日に「直球を打てていない」と指摘した岡田監督も「今日も特打(練習)で、とにかくもう一回ポイントを確認してやな。左中間に(打球が)行ったのが大きいと思うね」と変わり身にニンマリだ。交流戦は残り4試合。快音の戻ってきたバットで虎を勝利に導く。

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