岡田阪神57戦目で初の3連敗 「土曜」「大竹」「3連敗なし」止まった神話

 キツネダンスを横目にベンチに腰かける岡田監督(右)=撮影・吉澤敬太
 5回、中野の安打で本塁を狙うもアウトになる二走・木浪(捕手・伏見)=撮影・中島達哉
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 「日本ハム4-3阪神」(10日、エスコンフィールド)

 内野の応援席で、声をからした虎党の願いは届かなかった。阪神が1点を追う九回、頼みの大山、佐藤輝が倒れ、最後は期待の前川も一ゴロ…初見参となったエスコンフィールドで2カード連続負け越し。ついに今季初の3連敗を喫した。

 「調べてないん?調べてないんやろ?」

 試合後、3連敗について聞かれた阪神・岡田彰布監督(65)は、それだけ言い残して足早にバスに乗り込んだ。3連敗なしの球団記録は2003年の98試合。この日は今季57試合目。03年には及ばなかったが首位を走る中で誇れる数字だ。

 悔やまれるのは同点で迎えた五回だ。2死二塁から中野が右前打を放つも、頭から突っ込んだ二走・木浪が本塁で憤死。岡田監督のリクエストも実らず、勝ち越し点を逃した。

 同点のまま八回に分岐点は訪れる。球数99球の大竹を続投させたが、先頭・江越に三塁線を破られると、無死一、二塁から3番・加藤豪に痛恨の勝ち越し適時打を献上。「(大竹は)加藤までやった。あの1球はちょっと甘かったなあ」。もう一踏ん張りを期待した指揮官は悔しがった。

 大竹続投の裏には苦しいブルペン事情もある。指揮官は守護神・湯浅の配置転換を示唆しており、勝ちパターン再整備が急務となっている。「勝負つけるとこまでいかんとしゃあないやんか。後ろ3人ビシッといけるんやったそら。そこまで確立されてへんやんか」と嘆くしかない。

 打線も本来のつながりを欠く。主砲・佐藤輝は4タコに終わり、近本は目下、12打席ノーヒット。岡田監督は打線全体について「あんまり振れてないということやろ」と心配顔だ。

 土曜日は今季9試合目で初黒星、デーゲームの連勝も「9」でストップするなど、不敗神話が崩壊。交流戦は4勝6敗1分けとなり、ロッテと並び、最下位に沈んでしまった。試練の9連戦。最後は白星で締めくくりたい。

 ◆不敗神話が全崩壊… 岡田阪神の「土曜」「大竹」「3連敗なし」という不敗神話が一気に崩れてしまった。この日で今季土曜日9戦目で初敗戦。先発・大竹も今季9試合目で移籍後初敗戦投手となり6勝1敗に。さらに今季初3連敗。これまで12球団で唯一3連敗なしだったが、この日2連敗で迎えた今季8度目の試合で3連敗となった。なお、デーゲームの連勝も9でストップ。

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