【藤田平氏の眼】阪神 反省すべき走塁と守備での3つのプレー

 「日本ハム4-3阪神」(10日、エスコンフィールド)

 岡田阪神が57試合目にして今季初の3連敗。試合を見守ったデイリースポーツ評論家・藤田平氏(78)は阪神サイドに「3つの反省すべきプレーがあった」と指摘した。

  ◇  ◇

 阪神には走塁と守備両面で3つの反省すべきプレーがあった。五回二死二塁。中野の右前打で本塁を狙った木浪が、万波の好返球もあって間一髪アウトになったが、これは木浪のスタートが悪かったのも一因だ。普通にスタートを切っていれば、先に勝ち越し点を奪えていたという思いが強い。

 回はさかのぼるが、四回には同じ走塁で“次の塁を狙う”という意識に欠けるシーンが見られた。一死二、三塁で右前に打球を飛ばした前川は、万波の本塁送球がダイレクトだったにもかかわらず、二塁を取りにいかなかった。同点打を喜んでいる場合ではない。

 打球処理後の送球は前川の目の前で行われているのだから、自ら瞬時に判断すべきだ。場合によっては自分が犠牲になってでも、2点目の走者を生還させるという考えも必要。前日は塁上での憤死があったが、走者として考えるプレーも大事だ。

 守備では八回、先頭の江越に三塁線を破られた佐藤輝のポジショニングにも疑問が残った。1点勝負の終盤だけに、あそこは長打につながらないよう三塁線を詰めるのが定石だろう。

 結果3連敗。打つだけ、投げるだけが野球ではないということ。6月は“中だるみ”に陥りがちな時期だが、基本を思い出し、気を引き締め直す機会にしてほしい。

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