阪神・湯浅 4・13以来の復活S 交流戦もパパッ倒頼むで「まだまだ上がる」

 「阪神4-1巨人」(28日、甲子園球場)

 阪神・湯浅はお立ち台でニカッと笑った。「『ウズウズしていた』ので、『ゼロ点で抑えることができて良かったです』」。フル稼働でブルペン陣を支える岩貞&岩崎の決まり文句を拝借。4月13日・巨人戦(東京ド)以来となる6セーブ目の喜びをかみしめた。

 「流れたんですか?全然知らなかった」。ハプニングにも気付かぬほど集中していた。3点リードの九回、リリーフカーへと乗り込んだ。だが、流れたのは岩崎の登場曲。戸惑いの声と湯浅に気付いた虎党の歓声が入り交じる中、意識はマウンドへと向いていた。

 先頭・坂本には左前打を浴びたが、「ゲッツー欲しいなと思いながら」と投じた内角低めフォークで秋広を狙い通り二ゴロ併殺に。続く岡本和に左前打を許したが、最後は大城卓を二ゴロに仕留めて試合を締めくくった。

 「うらやましかったですね」-。23歳の野球小僧は言った。侍ジャパンの一員として臨んだ3月6日の阪神-日本代表。阪神・才木が投じたフォークを、侍・大谷が片膝をついてバックスクリーンに運ぶ衝撃の光景を見た。わき上がったのは羨望(せんぼう)の思い。「阪神側から投げたかったなって。自分が日本にいて大谷さんがメジャーにいる今は、できないことなので」。高みを目指すからこそ、至高の野球人との対決に心惹かれた。

 役割を果たし、チームの8連勝を飾った右腕。ただ、岡田監督は「まだ分からん。まだまだ本調子やないよ」と守護神固定は明言せず。「投げてもっと良くなると思うけどな」と登板を重ねる中での完全復調に期待した。

 湯浅も「悪くないですけど、まだまだ上がる」と応えるつもりだ。「チームの雰囲気もめちゃくちゃ良いと思いますし、この波に乗って交流戦も勝てるように頑張ります」。帰ってきたアツき男が、勢いを加速させる。

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