阪神・ミエセスの“ギャルピース”さく裂 中西太さんばり強烈V3点打 打って守って決めた!

 「中日1-4阪神」(18日、バンテリンドーム)

 鬼門バンテリンドームでも勢いは止まらない。初回2死満塁の先制機で適時打を放ち、三回のピンチではダイビングキャッチで救った。阪神・ヨハン・ミエセス外野手(27)の攻守にわたる活躍で、阪神は今季最長7連勝&貯金最多10とした。阪神第21代監督の中西太さんの訃報が伝わったこの日、“怪童”に捧げる勝利となった。

 ミエセスの“ギャルピース”がさく裂した。右手でVサインを作り、右目の横で決めポーズ。豪快な風貌に似合わないプリティーパフォーマンスで虎党のハートを打ち抜いた。

 「最高の結果になってくれてよかったよ」

 初回2死満塁。柳のカットボールを捉え、左翼線を破る先制の3点適時二塁打を放った。フルカウントで全走者がスタートを切っており、一撃で塁上を一掃。六回先頭でも浮いたスライダーを中前に運び、マルチ安打の活躍を見せた。

 今季の満塁での打率は3打数2安打、打率・667。16日・中日戦(豊橋)でも2死満塁から先制の右前適時打を記録しており、出場2試合連続で絶好機をものにしている。

 その勝負強さが指揮官の勘をくすぐった。岡田監督の構想ではこの日の午後1時30分ごろまで、「6番・右翼」は島田だった。ただ「打てそうやったから(笑)。右バッターの方がええかなと思ったから」と急きょミエセスに変更。4点リードの三回2死一、三塁では、右翼前方への打球をダイビングキャッチするなど、M砲は打撃だけでなく守備でも指揮官の期待に応えた。

 身長185センチ、体重120キロと圧巻の体格はパワーヒッターそのもの。一方、試合前の打撃練習でフルスイングは封印する。ティー打撃では力を入れることなく軽くスイングするだけで、フリー打撃でも鋭いスイングを繰り出すのは数回程度。「スイングの強さを確認するというよりかは、バットの出し方を確認している」と力に頼らない、繊細に作り上げた打撃技術で快音を鳴らし続けている。

 チームは今季最長の7連勝で2021年シーズン終了時以来、569日ぶりとなる貯金「10」に到達。日本一に輝いた1985年もちょうど37試合目で10個の貯金を作っていた。「ミエチャンデ~ス。オサキデス。アリガトウ」とお立ち台でピースした背番号55。愛嬌(あいきょう)たっぷりのドミニカンがアレ達成の1ピースとなる。

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