阪神・佐藤輝が際どい球を見極めて放った先制3ランが象徴的 21安打15得点で快勝の阪神打線に評論家「ボール球を振らなくなった」

 1回、右越えに先制3ランを放つ佐藤輝(撮影・山口登)
 4回、右越えに満塁本塁打を放つ佐藤輝(撮影・山口登)
 4回、右越えに満塁本塁打を放つ佐藤輝(撮影・山口登)
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 「阪神15-7DeNA」(14日、甲子園球場)

 阪神投手として活躍したデイリースポーツ評論家の中田良弘氏(64)が阪神-DeNA戦をチェック。21安打15得点で大勝した阪神打線の好調の要因を探った。

   ◇  ◇   

 両チーム合計37安打の乱打戦となったが、阪神打線を見ていると、「ボール球を振らなくなった」という印象を持った。

 各打者が際どい球を見極めて、自分のカウントに持っていっている。21安打のうち、佐藤輝の2本塁打以外の19本は全て単打。全体的にセンター返しを意識した打撃をしていた。

 投手からすると、ボール球を振ってくれない打者は嫌で、ストライクゾーンで勝負しないといけなくなる。

 佐藤輝が象徴的だった。初回2死一、二塁から先制3ランを放った打席は、DeNA先発・平良に2球で追い込まれた。

 それでも1ボール2ストライクから5球目の外角直球、6球目の外角低目のシンカーを見極めてフルカウントまで持ち込んだ。そして、ローボールヒッターらしく得意の低目のスライダーをうまくすくい上げた。

 2打席目も際どいボールをスイングせず、フルカウントから四球を選んだ。3打席目は一転して前打者・大山の四球後の直球を、狙い澄ましてフルスイング。完璧な満塁本塁打を放った。内容のある打撃をしていた。

 チームとしては不調だった梅野に2安打が出たし、1番・近本がDeNA3連戦で9安打と一気に調子を挙げているし、大きい勝利になったと思う。

 これでDeNA戦はホームゲームでは6戦6勝となった。だが、横浜スタジアムでは2戦2敗。昨季も2勝11敗と分が悪い。

 次回のDeNA戦は交流戦明けの6月23日から横浜スタジアムで3連戦。優勝争いをしていく上でも、今回の3連戦のいいイメージを持って臨んでもらいたい。

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