阪神・佐藤輝 衝撃バックスクリーン弾 右手一本でズド~ン!試合前「ガッツリ、タンパク質」で驚がくパワー

 「阪神6-3DeNA」(12日、甲子園球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(24)はやや体勢を崩されていた。それでも右手一本ではじき返した白球が、打球角度20度と低い弾道でバックスクリーンへと吸い込まれた。衝撃の驚弾-。甲子園のどよめきが収まらない。怪力で突き刺した一撃だ。

 「放り込んだるという気持ちで、打席に立ちました!!」

 ハイライトは3点リードの三回1死。今永が2球目に投じた高め直球を捉え、左翼ポールのわずかに左を通過する大飛球のファウルを放った。「あれで入ってほしかった」と少し悔しげだったが、しっかり打ち直した。

 打席の中で「真っすぐで来るとは思っていた。しっかり振り負けないように」と心がけ、カウント2-2から左腕が投じた真ん中低め、147キロ直球を一閃(いっせん)。5日・広島戦(マツダ)の第2打席以来、4試合16打席ぶりの5号ソロとなった。昨季まで存在したバックスクリーン賞の100万円が無くなったことを伝えられ「勘違いしていました(笑)。残念です」と思わず苦笑いだ。

 試合で最大限の力を出すために、腹を満たすことを大切にしている。おにぎりやラーメンに加え、肉や魚などのおかずを食し「ガッツリ、タンパク質を取って試合に臨んでいますね」。大食いとまでは言わなくとも、ホームゲームでは消化できる時間もあることから、食事量を多くしていることもあるという。

 「回数は結構、食べます。おなかすいたら試合に集中できないでしょ?その状態で試合に出るのは最悪。しっかり栄養入れてます」

 過去には阪神などで活躍した金本氏(デイリースポーツ評論家)や、マリナーズなどで活躍したイチロー氏も試合に臨むための食事を大切にしてきたと言われる。腹が減っては戦ができぬ。一流アスリート同様、佐藤輝も食から戦闘態勢を整える。

 この日は「TORACO DAY」。本塁打でトラコたちの心をガッチリつかんだに違いない。「また見に来てくれたらうれしいです。絶対3連勝します!!」。言葉、表情からも今の佐藤輝には自信がみなぎっている。

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