木浪が0行進止めた!阪神勝たせた!二回先制三塁打 開幕ベンチも近本の言葉「勝負は6月」が支えに

 2回、先制適時三塁打を放つ木浪(撮影・山口登)
 8回、二塁打を放つ木浪(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神2-1ヤクルト」(11日、甲子園球場)

 阪神・木浪聖也内野手(28)が打席に立つ度に虎党の胸は高揚した。何かが起こる-。“恐怖の8番”が勝利への道を切り開いた。

 同点の八回1死一塁。1ボール2ストライクから清水の外角フォークを捉え、三塁村上のグラブをはじく、二塁打をマークした。初球から2球続けてフォークを空振り。「(フォークが)くるだろうと思って前に立ちました」と、バッテリーのサイン交換後に打席位置を投手側に変更し、勝ち越しにつなげる一打を放った。

 二回1死三塁ではサイスニードのフォークを一閃(いっせん)。右中間フェンス直撃の先制適時三塁打を放った。7試合連続安打となり、2020年以来、自身3年ぶりとなる三塁打。「足遅いんで」とおどけた笑顔から充実感がにじみ出ていた。

 「勝負は6月やから」

 開幕遊撃争いは小幡に敗れ、ベンチスタート。オープン戦ラスト3試合はスタメン出場がなく、十分なアピール機会も訪れず。気持ちが落ちかけたときに支えとなったのが、同期で同い年の近本からもらったこの言葉だった。

 4月8日・ヤクルト戦(甲子園)からスタメンを奪取し、打率・370。6月の“勝負”に懸けていた男の勢いは、加速の一途をたどる。

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