【井川慶氏の眼】阪神・青柳 二回以降が本来の姿 次につながる6回3失点
「阪神1-3中日」(2日、甲子園球場)
阪神・青柳は初回に3点を失うスタートとなったが、トータルで見れば、先発の役割を果たせたのではないか。
中10日の影響がどの程度あったのかは分からないが、初回の3失点というのは、この試合に限らず、先発投手ならではの立ち上がりの難しさからくるものだろう。ボールにばらつきがあり、カウントを有利に持っていけなかったところが、苦しんだ要因だと思う。
二回以降は結果を見ても分かるように、いい形で投げられていたが、初回と比較して特別な変化は感じなかった。むしろリズムやテンポの部分で、いつも通りの青柳の投球ができていたということ。自分のペースで投げられたことで、初回とは違ってカウント有利に持っていけたことが大きかった。
これは終わってみればという見方ではあるが、同じ6回3失点でも、最後に3点取られるより、この日のように二回以降をゼロで抑えた形が、良いイメージとして残る。
あとはベンチとの信頼関係で言えば、もちろん青柳自身が立ち直ったということが一番ではあるが、六回まで引っ張ってもらったことは岡田監督からの期待であり、先発としてありがたいもの。悪いイメージのまま終わらなかったことで、より次につなげられるはずだ。
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